「リーダーになりたいけど不安」迷いながら進む女性たちにエール 新潟県長岡市で女性リーダー育成セミナー開催

「職場でマネジャーとして働いているけど、これでいいのか迷う」「マネジャーとして昇進したけれど、不安」――。
そんな思いを抱く女性たちを対象に、新潟県長岡市の長岡市男女平等推進センター「ウィルながおか」は2025年10月25日、女性リーダー育成セミナーを開催した。市内からは17人の女性が参加し、会場となったまちなかキャンパス長岡で自分らしいリーダー像について探った。講師は、経営コンサルタント・リーダーシップコーチで、有限会社MAX・ZEN performance consultantsの丸山結香代表取締役社長である。

多くの女性が積極的に参加した

セミナーは、ときおりグループワークを交えながら進められ、参加者は理想の自分や理想のリーダーシップ像について考えを深めた。

丸山代表は、無意識の偏見や思い込みを意味する「アンコンシャス・バイアス」に触れ、「『私なんて⋯』という気持ちが自分自身に制限をかけてしまう」と指摘。「『私なんて』を『私でも』に変換していくことが大切」と語った。また、マネジメントのあり方が変化する中で社会に求められるリーダー像も変わってきたことを指摘し、現在のリーダー像を「部下やメンバーと共に目標を達成する存在」と位置づけた。そのうえで、専門性や技術力以上に必要なのは「対話」や「相手の理解を考えて伝える」ヒューマンスキルであり、これは誰でも身につけられるスキルだと強調。特に女性が持つ特性が生かせると語ると、会場にはうなずきと笑顔が広がった。

講師を務めた丸山結香代表取締役社長

市内から参加した50代の女性は「ちょうど職場でそうした立場になる時期だったので、先生の話を聞いてみようと思い参加した。話を聞いていて、意図せず現在の職場が抱える問題にも気づかされた。大変勉強になった」と話した。また、市内在住の田辺さん(30代)は「例えなどがとても分かりやすく、理解しやすかった。自分自身も気づきが得られた」と語った。

多くの気づきを得たという田辺さん

主催したウィルながおかでは、「今回の学びを今後の職場や地域での活動につなげてほしい」としており、女性が自分らしい形でリーダーシップを発揮できる環境づくりを今後も進めていく方針である。

 

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