【説明会参加者の姓を誤公開】新潟県原子力安全対策課で個人情報が流出
新潟県防災局原子力安全対策課は10月29日、情報公開請求に対して公開した行政文書で、非公開とすべき個人情報を誤って公開していたことを明らかにした。
流出したのは、6月1日に開催された「柏崎刈羽原子力発電所に係る国及び県の取組に関する県民説明会」で質疑を行った参加者の姓1名分。県情報公開条例に基づき部分公開を行う際、特定の個人を識別することはできないものの、公開することで個人の権利利益を害する恐れがあるとして非公開とすべきところ、チェックが漏れたまま公開した。
10月29日14時過ぎ、職員が質疑応答を記録した行政文書の写しを交付。同日15時30分ごろ、交付を受けた者から姓をマスキングしていない箇所があるとの指摘を電話で受けた。県は当該文書の返却を依頼して了承を得た後、16時ごろに返却を受けるとともに、当該個人情報を口外しないよう依頼し、了承を得た。
県は同姓の参加者に発言の有無を確認し、謝罪する予定。情報公開決定の起案・決裁時のチェック不足が原因としており、今後は複数人によるチェックを徹底するとしている。

