ハイサーブウエノ(三条市)と日本元気グループのメデウェルジャパンが業務提携発表、合弁会社設立へ
介護分野における国内大手の日本元気グループ・メデウェル・ジャパン株式会社は10月30日、業務用厨房およびセントラルキッチンの設計・製造の株式会社ハイサーブウエノ(三条市)と業務提携契約を締結したことを発表した。業務提携の目的は日本元気グループが展開する全国の病院、学校、介護施設などへの給食・調理業務の全自動化を目指すため。
日本元気グループでは、病院・介護施設・学校等を対象に、日々大規模な食事供給を行っているが、
一方で、調理人材の不足、エネルギーや食材コストの上昇、衛生・品質管理の負担増加が課題となっており、現場の安定的な運営が難しくなっているため、グループ全体の厨房機能を再構築し、調理工程を標準化・自動化することが急務とされてきた。
今後は三条市を主とするハイサーブウエノの開発拠点において、両社の共同開発を基軸としてスタートする。
日本元気グループ側は、業務提携により期待される効果として① 調理工程の自動化による人員負担の軽減②食材・エネルギーコストの最適化③品質・衛生基準の統一と維持④グループ内事業の一体運営と効率化⑤食事提供事業の持続可能な運営体制の確立、を挙げている。
具体的には以下のような手順で合弁事業を進めていく予定。
1. 三条市に開設予定の拠点において、ハイサーブウエノと共同で調理、盛付、搬送、洗浄、在庫管理に至る全工程の自動化を設計。調理ラインの自動化に加え、データ連携による生産・衛生・物流の統合管理を実現。
2. 開発成果をもとに、両社の共同出資による事業会社を2026年度目途に設立予定。合弁会社には、新潟県を中心に、グループ内外の施設への供給を担う中核機能を持たせる。
3. 新潟で確立した自動化システムを、全国の元気グループ関連施設に順次導入。調理・配送業務を統一化し、グループ全体での運営効率と安全性を高めていく。
ハイサーブウエノがある三条市を中心に新潟県で確立した成果をもとに、2027年には全国のグループ関連施設に展開していきたい展望がある。
