【検事まで登場し「守秘義務」と口止め】長岡市で特殊詐欺 警察官かたりキャッシュカード2枚被害
長岡警察署は11月10日、特殊詐欺(預貯金詐欺)被害を認知し、捜査中だと発表した。
被害に遭ったのは、新潟県長岡市居住の70代男性。10月6日、男性宅の固定電話に「ネット銀行」を名乗る男から電話があり、「あなたの氏名、口座番号が漏れていて、詐欺グループがあなたの口座を30万円で買ったようです」などと言われた。
その後、渋谷警察署の警察官を名乗る女から電話があり、「口座を30万円で買った人がいて、金の流れを調べる必要があるので、キャッシュカード、暗証番号が必要になります」と言われ、スマートフォンのメッセージアプリで連絡を取ることになり、ニセの警察手帳の写真も示された。検事を名乗る男からも「守秘義務があるので、絶対に誰にも言わないように」と言われた。
10月8日、警察官を名乗る女から電話で「あなたの口座内の金の流れを調べるのにあなたの口座のキャッシュカードが必要です。キャッシュカードは、後日、お返しします」などと言われ、女の指示により、男性はキャッシュカード2枚を封筒に入れて自宅の郵便受けに入れ、メッセージアプリで暗証番号も伝えた。
その後、郵便受けから封筒がなくなっており、10月14日、男性に金融機関から詐欺の被害を確認する連絡があり、被害に遭ったことに気づいた。
長岡署は「警察がメッセージアプリで連絡することはなく、キャッシュカードを送ってほしいなどと言うことはない。警察や検察からお金の話が出たら詐欺を疑い、地元の警察署に相談してほしい」と注意喚起している。
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