【中間決算】デンカの9月中間は減収大幅経常増益に 生成AI向けが拡大
デンカ株式会社(東京都)は11月10日、2026年3月期第2四半期連結決算を発表した。売上高1,966億9,900万円(前年同期比1.2%減)、営業利益97億4,000万円(同3.8%増)、経常利益67億9,100万円(同21.8%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は39億200万円(同15.7%増)となり、減収ながらも大幅経常増益となった。(100万円未満切り捨て)。
利益面では、米国子会社デンカパフォーマンスエラストマー社に関わる特別損失を計上した一方、大船工場の工場用地売却益を特別利益として計上したことが寄与した。
電子・先端プロダクツは生成AI向け拡大で球状シリカが伸長し、アセチレンブラックの高圧ケーブル向けや放熱プレート「アルシンク」も伸びた。ライフイノベーションはPOCT検査試薬などが減少したほか、エラストマー・インフラソリューションもクロロプレンゴムが需要低調で、ポリマーソリューションも原燃料安に伴う販売価格見直しの影響で減収だったが、その他は増収だった。

