クマ出没特別警報を2026年1月末まで延長 新潟県の花角知事が捕獲支援強化など緊急対策を発表

2025年11月19日定例記者会見の様子
新潟県の花角英世知事は11月19日の定例記者会見で、クマの出没増加を受けた緊急対策として、特別警報の延長や捕獲支援の強化など3項目を発表した。
花角知事はまず10月6日に発表した「クマ出没特別警報」について、出没が継続している状況を踏まえ、警戒強化期間を2026年1月31日まで延長することを発表。「県民には最大級の警戒をお願いしたい」と呼びかけた。
また、冬眠前に人の生活圏へ出没するクマへの対応として、市町村が実施する有害捕獲を緊急的に支援する「アーバンベア捕獲緊急支援事業」を開始する。事業期間は11月20日から2026年1月31日まで。予算規模は約8,000万円。補助率は10/10で、出動時の日当、埋設作業の委託費、わな購入費、ICT機器、装備品、注意喚起資材、クマスプレーなど捕獲に必要な経費を幅広く対象とする。補助上限は市町村ごとに出没件数などを基に設定する。
さらに、冬眠明けの春期捕獲を「個体数管理に有効」と位置付け、市町村や県猟友会と連携し、指定管理鳥獣捕獲事業の体制整備を進める方針を示した。
知事は「人を怖がらなくなったクマへの対応を強化する必要がある。県が全面的に応援していく」と述べた。
【関連サイト】
【関連記事】
