直江津電子工業とNA&HR社労士法人が「えるぼし」に認定、NA&HR社労士法人は「くるみん」とダブル取得

写真左から、NA&HRコンサルティング社会保険労務士法人の井上浩一会長取締役、新潟労働局の福岡洋志局長、直江津電子工業株式会社の大堀孝行取締役総務部長

厚生労働省新潟労働局はこのほど、直江津電子工業株式会社(新潟県上越市)とNA&HRコンサルティング社会保険労務士法人(新潟県燕市)を女性活躍の取り組みに力を入れる「えるぼし」企業に認定した。また、NA&HRコンサルティング社会保険労務士法人は、従業員の子育て支援の取り組みから「くるみん」企業にも認定され、「えるぼし」「くるみん」ダブルの認定となった。11月21日には、認定通知書交付式が行われ、新潟労働局の福岡洋志局長が各社へ認定証を手渡した。

「えるぼし認定」は、女性の活躍推進に向けた状況や取り組みが優良な企業に認定される制度。認定のレベルは1つ星から3つ星まで3段階あり、特に優れた企業には「プラチナえるぼし」が認定される。今回、直江津電子工業株式会社は3つ星、NA&HRコンサルティング社会保険労務士法人は、2つ星の認定を受けた。

一方「くるみん認定」は、次世代育成支援対策推進法に基づき、一定の基準を満たした企業に対して「子育てサポート企業」として厚生労働大臣が認定する制度だ。

これまでの取り組みを語る、直江津電子工業株式会社の大堀孝行取締役総務部長

認定通知書を受け取るNA&HRコンサルティング社会保険労務士法人の井上浩一会長取締役

直江津電子工業では、女性労働者の平均継続勤務年数が22.0年と、産業平均の15.7年を大幅に上回った。直近3年間で、女性の非正規社員から正規社員への転換が5人、女性の正社員としての再雇用が5人、おおむね30歳以上の女性正社員の中途採用が2人という実績も、今回の認定につながった。

同社によると、女性活躍促進プロジェクト「N✦えるみん」を約1年前に発足させ、女性目線の「働きがいのある会社」を目指しているという。大堀孝行取締役総務部長は、「女性を中心に意見交換を進めている。採用活動でも、女性活躍の取り組みを評価して、選んでもらう機会も増えた。性別を問わず、誰もが活躍できる環境づくりに力を注いでいきたい」と強調した。

「えるぼし」「くるみん」ダブル認定したNA&HRコンサルティング社会保険労務士法人では、女性労働者の割合が76.0%(産業平均値25.7%)、管理職比率においては、女性労働者の割合が66.7%(産業平均値10%)と、女性が活躍しやすい環境が整っている。また、男性、女性ともに育児休業取得率が100%となった。

井上浩一会長取締役は、「7年前から時代に合わせた新たな仕組みづくりに取り組んできた。社員数は8人から38人に増え、そのうち、女性は32人を占める。引き続き、女性のキャリアを生かせる環境を整えていきたい」と意気込みを語った。

新潟労働局の福岡洋志局長は、9月に人口減少問題対策県民会議が立ち上がったことに触れ、「人手不足の課題が加速している。仕事と家庭の両立支援の観点から、新潟県の企業をけん引する存在になってほしい」と激励した。

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