【臨時記者会見】花角知事「再稼働を容認」、国への7項目対応を条件に 12月県議会で信任問う|柏崎刈羽原子力発電所

新潟県の花角英世知事

新潟県の花角英世知事は11月21日、県庁で臨時記者会見を開き、柏崎刈羽原子力発電所6号炉・7号炉の再稼働について国が示した方針を「容認する」判断を明らかにした。

再稼働について花角知事は、県が国に求める7項目(安全対策、避難計画の実効性向上、テロ対策、核燃料の管理、東京電力の信頼性向上、制度の見直し、地元調整)を挙げ、「国の確約を得られれば了解することとした」と説明した。

花角知事自身が掲げてきた「脱原発社会を目指す立場」については、「最終的なゴールとしては変わらない」としつつも、「エネルギーが安定的に供給できる環境は維持しなければならない。それを達成しながら目指していきたい」と語った。

また、「避難計画の実効性」については、避難路整備や屋内退避施設の強化など課題が残る点を認めつつ、避難路の完全整備を待ってから再稼働する考え方を「(それは)考えられない」と述べ、現実的な判断が必要との認識を示した。

東京電力については「100%信頼できる状況ではない」としながらも、原子力規制委員会や県技術委員会が示した結論に触れ、「原子力発電事業を遂行する能力がないとは言えない。能力があるということは認めるべきなのだろうと思う」と述べた。

今回の判断への県民意思の反映については、12月県議会で自身の職務継続の『信任・不信任』を問う場となると強調。「知事を辞めさせられるのは県議会のみ」と述べ、議会での信任の有無こそが、県民意思を最も正当に反映する場だと位置づけた。

 

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