【カカオ不足の課題解決へ】ブルボン、ベトナム企業と覚書締結 安定した供給と現地の生産拡大目指し

ベトナム・ザライ省での覚書調印式の様子(ブルボンのリリースより)

現地のカカオ生産農家の方々へのカカオ苗木の贈呈する吉川実代表取締役専務 (ブルボンのリリースより)

株式会社ブルボン(新潟県柏崎市)は11月12日に、カカオ豆の安定調達と現地産業の発展を目的に、ベトナム・ザライ省で現地企業と「ザライ省におけるカカオ原料生産地域の開発および安定的な消費の確保に取り組む覚書」を締結した。

近年は気候変動などの影響で、アフリカを中心としたカカオの主要産地では、カカオ豆の収穫不足が続いている。そのため価格の高騰を招き、原料調達の難しさが課題となっていた。

こうした状況をふまえ、同社は新たなカカオの調達国としてアジア圏内で生産量が増加傾向にあるベトナムに着目。同国のカカオ産業の発展に協力するべく、連携関係を結んだ。

覚書には「カカオ豆の7年間の購入契約」に加え「ベトナムのチョコレート製造・輸出企業Trong Duc Cacao社と連携して、カカオ原料および産地形成を目指す協力プログラム」への取り組みが盛り込まれた。その一環として、現地のカカオ農家に3年間で約4万本以上のカカオの苗木を無償で提供する内容が含まれ、生産面積の拡大や生産性向上が期待されている。

同社は、「今後も『おいしさ、思いやり、いつもいっしょに。』のコーポレートメッセージのもと、安全で安心な商品を安定的に届け、消費者の笑顔につながる活動を推進していきたい」とコメントしている。

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