「敬意を表したい」経団連・筒井会長、柏崎刈羽原発視察後に花角知事と面会

左から、経団連の筒井義信会長、永井浩二副会長

経団連は12月1日、新潟県庁で花角英世知事と面会し、東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働について、意見交換をした。

花角知事は11月21日の臨時記者会見で、柏崎刈羽原発の6・7号機の再稼働を容認する方針を表明。これを受け、経団連は12月1日午前、同原発の6号機を視察し、その後花角知事と面会した。

経団連の筒井義信会長によると、同原発の再稼働は、エネルギー自給率の向上やカーボンニュートラルの実現、首都圏におけるデータのレジリエンス強化など、さまざまな観点から極めて重要な政策だという。「花角知事の対応は非常に丁寧に検討されてきた結果で、敬意を表したい。私自身が柏崎刈羽原発の6号機を視察し、安全対策が徹底されていることを確認した。準備が整っていると感じた」と強調した。

また、経団連として新潟県の地域振興に貢献していく姿勢を示し、新潟経済界との交流や連携を進める考えを語った。

花角英世知事

花角知事は、「(同原発再稼働については)肯定的な考えと否定的な考えがある。原子力発電の意義や必要性、価値は理解しつつも、不安や不信感も依然として強い。(再稼働決定までは)もう少し時間を要する」と述べた。

経団連は、国に対しても安全対策の徹底を求めていく方針。花角知事は「私自身も国に求めていく。この点においては経団連にもお願いしたい。複雑な思いを抱えつつも、(再稼働に向けて)整備していきたい」と今後について語った。

 

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