三条市立大学で「トキめき燕三条ビジネスコンテスト」初開催 高校生が最優秀賞を受賞

最優秀賞を受賞した仲南実さん(写真左)と、三条市立大学のアハメド シャハリアル学長(写真右)

三条市立大学(新潟県三条市)で11月29日、ビジネスアイデアコンテスト「トキめき燕三条ビジネスコンテスト」のプレゼンテーション大会が開催され、一次審査を通過した高校生と大学生計9組が、社会課題の解決などを目指したアイデアを発表した。

「トキめき燕三条ビジネスコンテスト」は、高校生以上の人を対象としたビジネスアイデアコンテスト。初回となる今回は、地域のブランド力向上や交流人口の増加、新たな産業創出など、地域課題の解決に繋がる提案を募集し、全国から58組の応募があった。

「トキめき燕三条ビジネスコンテスト」の様子

最優秀賞を受賞した仲南実さん(写真右)

29日は、一次審査を突破した9組が三条市立大学でプレゼンテーションを実施。5分という限られた時間のなか、審査員へ自らのアイデアを熱弁した。

審査の結果、高齢者の見守り・安否確認や遠方に住む家族との通話、生活物資の配送などができるドローン「ミマドロ-空から繋がる安心の輪」を発表した、高校生2年生の仲南実さんが最優秀賞に輝いた。仲さんは、三条市で一人暮らしをしている祖父のために今回のアイデアを思いついたという。

三条市の滝沢亮市長はコンテスト全体を振り返り「最優秀賞の仲さんを含めた上位受賞者は、自分自身が直接体験した身近な問題・課題をどうやって解決していくか…と組み立てていた点が、我々審査員の心に特に響いた」と講評。

アハメド シャハリアル学長も仲さんへ「技術は人々のためにある。また、人が技術をどう使うかで、技術からもたらされる価値は変わる。キャリアを形成し、人々に幸せをもたらしてほしい」と期待した。また、今回のコンテスト独自の取り組みとして、審査員が気に入ったアイデアへ「投資」として1万円のギフト券を贈る取り組みも実施。株式会社スノーピークの山井太代表取締役会長執行役員CEO兼CCO、INSIGHT LAB株式会社の遠山功代表取締役社長CEOも仲さんのアイデアを評価し、ギフト券を送った。

仲さんは「祖父が一人暮らしをする姿を見て、ずっと何かできないかと考えていた。この場に立てたことが自分にとって大きな一歩になった」と力強く語った。

2位 R.O.U.V.I.S.(長岡技術科学大学B3)「新規農家を支える生成AIアプリ」

3位 コンドルビレッジ(新潟大学創生学部3年)「〜新潟から世界へ、農業で地方をつなげる〜 技能実習生との国際自給プラットフォーム事業」

特別賞 伊藤龍史ゼミ(新潟大学3年生)「en:core」

「トキめき燕三条ビジネスコンテスト」は、学生が主体となってイベントを運営。名称から賞金の値段、前述の「投資」なども学生たちが考えた。

実行委員長の三条市立大学2年生・加藤佑輝さんは「やっぱり初年度で知名度もないので、人が集まるのかが一番不安だった」と話す。しかし、今回は全国から学生・社会人合わせて58組と多くの応募が集まった。来年以降の開催も、さらに盛り上がることを期待したい。

 

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