【キシャメシ】背脂なのに重くない?「壱真」の背脂タンメンがクセになるうまさだった

長岡市宮内に店舗を構える「壱真」は、幅広い年代の客が訪れるラーメン店。入店後は食券制で、カウンター席とテーブル席が並ぶ店内には、一人で訪れる客や家族連れなど、さまざまな姿が見られる。この日は移動の合間に立ち寄り、以前から噂を聞いていた背脂タンメン(900円)を選んだ。

席に着いて待つこと数分。運ばれてきたどんぶりは、表面を覆う背脂と白濁したスープが印象的だ。こってりとした味を想像しながらスープをすすると、そのイメージは良い意味で裏切られた。炒めたもやしを中心とする野菜の甘みがしっかりと溶け込み、背脂のコクをまろやかにまとめているためだ。見た目の重さとは対照的に、口当たりはやさしく、思わずもう一口とレンゲをすすめたくなる。

このボリュームは、アツい!

太麺は弾力があり、噛むほどに小麦の香りを感じられる。背脂と野菜の旨みが重なるスープをしっかりと持ち上げ、バランスの取れた食べ応えを生む。麺が伸びにくく、最後の一口まで食感が残る点も印象的だ。

具材の一つひとつも満足感がある。厚みのあるチャーシューは柔らかく、スープに浸すことで一段と風味が増す。細めのメンマが食感に変化をつけ、刻んだネギが背脂のコクをほどよく引き締めている。量も多めで、食べ応えは十分だが、野菜の甘みがそれを和らげ、自然と箸が進む。

「背脂なのに重くない」という評判は確かだった。背脂のコクに頼るのではなく、炒め野菜の甘みと太麺の食感が組み合わさることで、調和のとれた味わいを生み出している。しっかりとした満足感がありながら、食後の重たさを感じにくい点も特徴だ。

移動の途中の短い時間であっても、十分に満たされる一杯。見た目と味のギャップが魅力の背脂タンメンは、再び足を運びたくなる味だった。

同店は他に生姜醤油ラーメンや煮干しラーメンなどのレパートリーもあり、こってりもあっさりも食べられる非常に間口の広いお店だ。次回は是非、煮干しラーメンを食べに行こう♪

店舗基本情報

店名:壱真

電話番号:0258-86-7939

住所:新潟県長岡市旭岡1-74 リップス旭岡25街区内

駐車場:有

(編集部 Y)

こんな記事も