女性社長比率7.0%で新潟は全国ワースト3位、県内初の詳細調査で実態判明 帝国データバンク調査

帝国データバンク新潟支店の調査レポートより
帝国データバンク新潟支店は12月10日、新潟県内企業における女性社長の状況をまとめた「新潟県・女性社長分析調査(2025年)」を公表した。それによると、女性社長比率は7.0%で過去最高を更新したものの、都道府県別では全国45位となり、ワースト3位にとどまった。県内を対象とした詳細な分析公表は今回が初めて。
調査によると、女性社長比率は1990年の4.3%から緩やかに上昇してきたが、依然1割には届いていない。業種別では「不動産」が16.3%で最も高く、「サービス」「小売」が続いた。一方、県内経済の中核を占める製造や建設では3〜4%台と低く、業種による偏りが大きいことが明らかになった。

帝国データバンク新潟支店の調査レポートより
都道府県別では、徳島県が12.3%で4年連続のトップ。四国地方では3県が10%を超えるなど、地域によって女性登用の進展に差がみられる。新潟県は昨年から順位を3つ下げ、全国平均(8.6%)を下回った。
年齢層では「75〜79歳」が16.2%で最も多く、女性社長の高齢化も進んでいる。
同支店は、2026年4月の改正女性活躍推進法施行や女性版骨太方針2025の動きを踏まえ、「女性社長の割合は今後も緩やかに増える」とする一方、「1割の壁」を超えるには女性起業家の育成や支援策の強化が求められると指摘している。
