停電に備え 5年以上保管の石油ストーブの事前点検を コロナが呼びかけ

石油ストーブ

停電時でも使用できる石油ストーブは事前の点検が重要(プレスリリースより)

株式会社コロナ(新潟県燕市)は、停電時にも使用できる石油ストーブの点検を呼びかけている。防災目的で購入したものの、数年間使わずに保管しているケースも多いとして、使用前の確認が重要だとしている。

未開封の石油ストーブを屋内で保管していても、湿気の多い環境では内部の腐食などが生じる可能性もあるため、5年はあくまで目安。5年以上保管している場合は、販売店やメーカーの相談窓口に点検を依頼するのがおすすめだという。

一度でも使用し、その後長期間保管していた場合は、使用前の確認が欠かせない。特に注意が必要なのが灯油で、必ず新しい灯油を使うことが重要だという。
変質した古い灯油や不純物を含む灯油は、故障や異常燃焼の原因となるため、給油タンク内に残っている灯油はポンプなどで抜き取る必要がある。古い灯油の処分方法については、購入先の石油販売店やガソリンスタンドに相談するよう呼びかけている。

対震自動消火装置の作動具合を確認する方法

左:しん調節つまみを「点火位置」まで右方向に回し、しんを上げる。右:ストーブを前後に強く動かしたとき、しん調節つまみの突起が「スピード消火位置」まで戻る(=対震自動消火装置が作動して、しんが最後まで確実に下がっている)ことを確認する。このの動作を2、3回繰り返す。

また、対震自動消火装置が正しく作動するかどうかの確認も重要だ。反射型の石油ストーブでは、乾電池を外した状態でしんを上げ、ストーブを前後に動かすことで、しんが消火位置に戻るかを確認できる。この確認で正常に戻らない場合は、しんのから焼きを行い、それでも改善しない場合は、しんの交換や点検を販売店などに依頼するよう勧めている。

同社は、石油ストーブは正しく点検すれば停電時にも頼りになる暖房器具だとして、使い始めの注意点や点検方法を自社のホームページでも紹介している。寒さが本格化する前に確認しておくことが安全な使用につながるとしている。

【関連リンク】
シーズン前の石油暖房機の点検|株式会社コロナ

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