「簡単に稼げる」は要注意 副業名目の特殊詐欺で1140万円被害

見附警察署は12月22日、特殊詐欺(架空料金請求詐欺)の被害について、見附市居住の60代女性から被害届を受理し、捜査していると発表した。

警察によると、女性は11月22日から12月1日までの間、スマートフォンに届いた「在宅で取り組める仕事の紹介」などとする内容のショートメッセージをきっかけに、相手方とメッセージアプリで連絡を取るようになった。相手は、アプリ上で商品評価を行うことで報酬が得られるなどと説明し、女性に専用アプリをダウンロードさせたという。

女性は、指示に従いアプリ上で「研修」などと称する作業を行った後、「高級品の注文が発生して残高がマイナスのため現金を補填して欲しい」などと言われ、電子マネーを送金すると、報酬がアプリの残高に反映。また実際に女性の銀行口座に数万円が振り込まれた。

女性は、短時間で高収入が得られると信用し、12月1日までの間に、複数回にわたり、アプリの残高補填やイベント参加資金として、相手に指定された口座に現金合計約1,140万円を振込騙し取られた。

アプリ上では報酬が増加したように表示されたものの、出金しようとしたところ、「申請金額の50%の保証金が必要」などと要求されたため、知人に相談し、だまされている可能性に気付いたという。

警察は、「簡単に稼げる」「短時間で高収入」などとうたう副業や、SNS上の広告は詐欺の可能性があるとして注意を呼びかけている。

 

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