【巨額被害2,960万円】またしても偽警察のオレオレ詐欺、長岡市に住む70代女性が被害に
長岡警察署は12月23日までに、特殊詐欺被害(オレオレ詐欺)の届出を受理し、捜査を開始した。
被害に遭ったのは長岡市に住む女性(70代)。女性のもとに10月上旬頃から、検事や警察官を名乗る電話が立て続けにあり、「保険証の手続きをしないと使えなくなる」「特捜です。あなたのクレジットカードで被害に遭った人がいます。カードを無くしたり売ったりした覚えがないですか」「あなたのカー
ドを買ったと話している人物がいます」などと言われた。
全く身に覚えのない女性がそれを伝えると、「19人が被害に遭っていて、1億3千万の被害が出ている」「あなたのことを重要容疑者として特捜で調べている。この詐欺は広域的なもので、銀
行、警察、郵便局等の上の人間も関わっている。犯人の全容が分からないから守秘義務を徹底しないといけない」などと、さらに女性の心配をあおるような言葉を並べた。そして女性のスマートフォンにメッセージアプリをインストールさせて、定時連絡等を求めてきた。
相手方は、メッセージやビデオ通話で連絡する中で、「あなたの資産状況を調べる のに暗号資産まで調べないといけない」「資産状況を調べるため、他に動かさないよ うにするためだ」などと言い、女性にネット銀行や暗号資産取引用の口座を開設させ、10月17日から同月27日までの間、3回にわたって、女性所有の口座から現金を振り込ませ、合計2,960万円をだまし取った。
その後、女性の様子がおかしいことに気づいた家族が話を聞いたところ被害に遭っていたことが判明し警察に被害届を出した。女性が新規に開設したネット銀行の口座や暗号資産取引用口座を確認したところ、残高のほとんどが既に移転されていたという。
警察では①警察や検事がメッセージアプリ(SNS)で連絡することはなく、そこで警察手帳や捜査令状を提示することは一切ない②警察官や検事を名乗る者から、電話やメッセージアプリ(SNS)で「捜査対象 になっているという話」「お金の話」がでたら詐欺を疑い、最寄りの警察に連絡して欲しい、と注意を呼び掛けている。