時間に縛られない働き方へ 在宅ワーク学ぶ女性交流会 (新潟県長岡市)
新潟県長岡市では、女性限定交流イベント「おうちでお仕事をしているヒトが繋がるごはん会」が12月22日、長岡市大手通の交流拠点「assemble長岡」で開かれ、長岡市内在住の在宅ワークに興味のある女性21人が集まった。
『内閣府男女共同参画白書』によれば、2025年の時点で、日本の女性就業率は73.3%と過去最高を更新し、25~44歳の子育て世代では80.8%に達している。コロナ禍を経てリモートワークも一定程度定着し、育児・介護休業法の改正により、3歳未満の子を持つ労働者へのテレワーク配慮が企業に求められるようになった。
一方で、家事・育児の負担は依然として女性に偏り、共働き世帯の多くが仕事と家庭の両立に不安を抱えている。通勤時間や働く時間の制約、収入面の課題から、在宅で自分のペースで働きたいと考える子育て世代の女性は少なくない。
こうした中、新潟県長岡市では女性の柔軟な働き方を後押しする取り組みを進めている。首都圏企業の完全リモート勤務を活用した「NAGAOKA WORKER」や、在宅ワークの基礎を学ぶセミナーなどを通じ、子育て中の女性が地域に暮らしながら働く選択肢を広げてきた。
その一環として、長岡市では、2025年10月から、女性のための在宅ワーク入門&スキルアップセミナーを行ってきた。今回の交流会は、その集大成といえるもの。普段、オンラインでしか集まらないような人たちが、リアルの場で繋がり、交流を持つという貴重な体験となった。
当日は、午前中は自己紹介交流に続き、既に在宅ワークを初めているという先輩女性起業家による体験談トークセッションを実施。今の仕事を始めたきっかけや、仕事の探し方、不安を感じた場面とその乗り越え方などが共有された。

先輩起業家のトークセッションでは、在宅ワークならではの悩みややりがいなどが語られた
その後は、「仕事の取り方」「作業環境や集中方法」「お金のこと」をテーマにしたグループワークを実施。参加者は関心のあるテーマごとに分かれ、家事との両立方法や日々の工夫について意見を交わした。
昼食を取りながらのランチ交流では、よりリラックスした雰囲気の中で情報交換が行われた。
午後には、自身の目標や理想の働き方を整理するワークショップを実施。会の終盤には名刺交換や連絡先の交換が行われ、参加者同士が今後もつながりを持てる関係づくりが進められた。

おいしいランチを楽しみながら、さらに一歩踏み込んだ意見交換がなされていた
交流会に参加した丸山晴美さん(40代)は、「在宅ワークを始めるかどうか悩んでいたというが、セミナーを通じて生の声をきき、刺激を受け、やる気に繋がった」という。

「やる気につながった」という丸山晴美さん
また、先輩在宅ワーカーとして参加していたHanoaアシスタントの濱村みゆきさんは、もともと関東圏で外資系の仕事をしていたが、結婚後、長岡市に移住した。「長岡では仕事を探すのも一苦労。待遇・給与面が、都市部と異なるのはおかしい。女性が生活する場所を変えただけで自分のキャリアを活かせない」と思い、在宅ワ―カーとして独立。関東ではオンライン秘書が流行っているのに、地方ではまだまだ浸透していない。ようやく長岡市が在宅ワークを推進し、後押ししてくれている」と、市の後押しに期待を寄せた。

長岡市の取り組みに期待を寄せる濱村みゆきさん
(文・写真 湯本泰隆)