【燕三条の技術守るM&A】ステンレス加工のフカウミが金仁製作所を事業取得 地域のものづくり基盤強化へ(新潟県燕市)

有限会社フカウミの代表取締役深海隆義氏(左)と、有限会社金仁製作所 代表取締役 金山幸仁氏(中央)、取締役 金山町子氏(右)(プレスリリースより)
ステンレス加工技術で地場産業を支える有限会社フカウミ(新潟県燕市)は2026年12月26日、金属プレス加工を手がける有限会社金仁製作所(同市)の全株式を取得した。協栄信用組合本店でM&A成約式を開催し、事業承継を実現させた。
フカウミは昭和42年に創業。業務用厨房機器の製造で培ったステンレス加工の技術を軸に、特注品やOEM製造などを展開している。ステンレス板から梱包まで一貫生産に対応する他、顧客のニーズを形にする企画提案にも力を入れ、行政と協働しながら地域全体での取り組みを推進してきた。
一方、金仁製作所は家庭用品や建築部品向けの金属プレス加工を通じ、燕三条地域のものづくりの評判を支えてきたが、後継者不在の課題を抱えていた。
今回のM&Aにより、フカウミは後継者問題という地域の社会的課題の解決に資するとともに、より多くの顧客ニーズに対応する基盤を強化する。同社は今後、安定した品質で多品種小ロット生産や特注品への対応力を高める方針だ。
フカウミの代表取締役で、新潟県商工会議所青年部連合会の会長も務める深海隆義氏は「燕三条地域のものづくり技術が域外へ流出することを防ぎ、地域の明るい未来に資する取り組みにしたい」と話している。
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