【コラム】令和8年2月 春の気配を感じます|益田浩(元新潟県副知事・前中国運輸局長)

前回:

【コラム】令和8年1月、本年もよろしくお願いします|益田浩(元新潟県副知事・前中国運輸局長)

 

1.はじめに

一時期の寒さが和らぎ、暖かい日も増えてきました。春の気配を感じます。通勤時のダウンコートを衣替えし、薄手のコートに替えています。併せて、花粉症対策のマスクが欠かせなくなりました。私の場合、4月末頃まで、外出時にマスクが手放せません。

春の兆しにも気づきました。2月中旬、東京メトロの溜池山王駅の近くで白梅の花を見かけたほか、下旬の3連休の最終日には、三浦海岸で河津桜を鑑賞してきました。京急電鉄のみさきまぐろきっぷを使って、桜まつりを訪れたのですが、例年より開花が早いそうで、満開の時期は少し過ぎているものの、三浦海岸駅横や小松ヶ丘公園では濃いピンクの桜が見事に咲いていました。京急電鉄の線路沿いにある河津桜並木の下には菜の花が咲いており、通過する車両を背景に、映えスポットとなっていました。本格的な桜のシーズンももうすぐですね。

溜池山王駅付近の白梅

三浦海岸の河津桜

開花の画像を載せていますが、実はスマートフォンを買い換えて、ようやく念願の3つカメラ付きにしました。これまでの機種では、室内の舞台や夜景を撮影しても、明かりが拡散して、画像がぼやけがちでしたが、今度の機種は鮮明な画像が撮れるため、とても満足しています。今後、アイドルやステージなど推しごとの撮影機会でも大いに活躍してくれるでしょう。

よみうりランドのジュエルミネーション(イルミネーション)

 

2.ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックでの日本人選挙の大活躍

2月6日から22日にかけて、イタリアでミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックが開催されました。パラリンピックは3月です。時差があるため、大会期間中、リアルタイムで競技の中継を観る機会は少なかったものの、朝起きてすぐニュースをチェックしていました。スノーボードは日本の新しいお家芸になりましたね。若手選手の活躍は頼もしいです。

平野歩夢選手は怪我が実に残念でした。あの大怪我でよく滑り切ったなとその精神力に感嘆します。早く怪我が治り、万全の体調に戻りますように。ちなみに、平野歩夢選手が2018年の平昌オリンピックで銀メダルを取った後、新潟県庁で報告会があり、その際、お出迎えをして握手しました。役得ですね。

スケートは、フィギュアスケートとスピードスケートで少し明暗が出たかなぁ。ペア種目・りくりゅう(三浦璃来選手、木原龍一選手)の大逆転での金メダルの映像はニュースで度々流れましたが、こんなことが起きるのだなと胸が熱くなりました。スキーのジャンプ・フリースタイルともまずまずの結果でしたね。スケートは高木美帆選手、力走、お疲れ様でした。高木選手に次ぐ男女のスター選手の登場が待たれます。カーリングは期待されていた分、予選落ちの結果は残念でした。氷が合わなかったのか、珍しくミスが出ていました。微妙な加減なのでしょうが。捲土重来を祈ります。

日本人選手の活躍もあり、大いに沸いた冬季オリンピックですが、報道では、2040年までに冬季オリンピック・パラリンピックを開催できる国は10ヶ国程度に減少するとの予測があるそうです。気候変動による降雪量の減少が原因ですが、地球温暖化の影響が顕著に出ています。あらためて、地球温暖化対策が喫緊の課題であることを認識しました。

 

3. 自民党圧勝の衆議院選挙結果

国内では2月8日に衆議院選挙の投開票が行われ、自民党が事前の予想以上に圧勝しました。対抗軸と目された中道改革連合、特に旧立憲民主党の国会議員は結党以来のベテランも含めて、軒並み落選しました。自民党が圧勝しすぎて、比例名簿登載者が足りなくなり、「おこぼれ」で復活当選した中道の議員が複数いたことを考えると、壊滅的な敗北になりました。

これまで、自民党が大勝した選挙でも小選挙区では自民党が勝てない野党王国の北海道、新潟及び沖縄ですら、新潟と沖縄の小選挙区で自民党が全勝、北海道でも12選挙区のうち負けたのは1選挙区のみ、それも比例で復活と、全く景色が変わりました。来年度予算の国会審議に支障が出ることを承知で解散総選挙に打って出た高市総理の勝負勘に脱帽します。事前の各種調査では自民党勝利の予測は出ていたものの、自民党単独で衆議院の議席の3分の2以上を確保するとは到底予想できませんでした。

石破前総理と何が決定的に違うのかなと考えてしまいます。まず、高市総理が女性であること。サナ推し、サナ活という言葉が生まれるほど、女性初の総理大臣を応援しようという動きは顕著に感じました。次に、発言が明確であること。これは石破前総理の発言が分かりにくいと評されていたことと明確に対比されます。発言が明瞭な分、何かをやってくれそうという期待感が高まったと言えます。また、従来からタカ派のイメージが強く、国際情勢が緊迫する中、参政党に流れていた票が自民党に戻ってきたという側面もあるでしょう。

野党について言えば、衆議院選挙直前の立憲民主党と公明党による新党中道の結成は奇策ではあるものの、一定の存在感は発揮するかなと受け止めましたが、有権者には浸透しませんでした。時間が無かったこともありますが、公明党の主張をある意味丸呑みした結果、安全保障政策や原子力発電所の再稼働問題など、立憲民主党の主要な基本政策が方向転換した形になり、有権者に戸惑いが残ったまま、選挙戦に入ってしまった感じでしょうか。

さらに、今回、自民党が相当力を入れたSNS対策が中道では致命的に弱いとの印象がありました。「絵になる」、「映える」ことを意識した選挙戦略では完全に負けていましたから。また、今回の選挙では、相手方を過度に口撃する政党の退潮が目立ちました。聞いていて不愉快になる主張は避けたくなります。チームみらいの躍進はその裏返しとも言えます。若い層の支持をしっかりつかんでいました。とはいえ、選挙に風はつきものであり、先の参議院選挙で参政党に吹いた風は、今回、自民党やチームみらい、参政党に吹きました。しばらく衆議院選挙は無いと思いますが、2028年の参議院選挙ではどのような風が吹くのでしょうか。

衆議院選挙の結果、参議院では過半数割れしているものの、国会運営は随分楽になるでしょう。来年度予算の今年度内の成立を目指す動きが出てくることも理解できます。政権が1年毎に交代する悪夢のような時期の再来が避けられ、ひとまず、安堵しました。政権の安定は国力に直結すると考えています。今後は、高市総理の明瞭過ぎる発言が自らの足枷とならないよう、より細かく配意していただきたいと思います。

2月26日付けの日本経済新聞の紙上等でも言及されていた「戦略的曖昧性」はときに効果的であろうと思います。台湾有事発言は典型例ですが、他にも竹島の日への閣僚派遣に関して、今回、これまでの持論を封印して、従来どおりの政務官派遣に留めたことが波紋を広げています。客観的に見れば、日中関係が緊迫する中で、韓国との関係を悪化させる愚を犯す必要は全く無く、至極当然の判断なのですが、「堂々と閣僚が出席すべき」との自らの過去の発言が足を引っ張った形です。

あとは、食料品の消費税の2年間減税について、引き続き、前向きな姿勢を見せていますが、ガソリン税の暫定税率廃止に伴う地方分の代替財源、防衛費増額に伴う恒久財源の目途が全く立たないまま、さらに年間5兆円も税収の穴を広げることが現実的なのか、アメリカのトランプ大統領並みの日本版TACOを期待します。

最後にひとつ、中道が原子力発電所の再稼働を容認したことで、今後の新潟知事選挙への影響が少なからずあるでしょう。新潟県では東日本大震災に伴う福島原発事故以降、原発問題は知事選挙における主要な争点になっていますが、今後、中道が関わる候補者は反原発を旗印にすることができなくなります。これは知事選における戦い方に大きな変化を生じるでしょう。

 

4.東京・銀座の燕市イベントと新潟市訪問

2月14日、東京・銀座にある新潟のアンテナショップ・THE NIIGATAで、TSUBAMExACTIONS(ツバメクロスアクションズ)主催の「銀座で味わう、新潟県燕市の「米・酒・肴・ものづくり」イベント」があり、主催メンバーが仲良しさん達なので、早速申し込みました。

イベントで提供された食材はいずれも素晴らしく、酒器毎に異なる飲み口の日本酒や新潟が誇るご飯も堪能しました。物販もあったので、日本酒2本、お米、鮭の味噌漬け、麹味噌を買って帰りました。自宅でも美味しく頂戴しています。また、同イベントでは、市長当選後初めて、佐野新燕市長にお目にかかれたほか、熱いスープのラーメンを食べても丼が熱くならないメタル丼で有名なカンダの神田社長と久しぶりにお会いできました。東京で新潟を感じる貴重なひとときとなりました。

イベントで提供された食材

イベントで購入した燕産品

そして、2月25日は有休休暇を取得して、日帰りで新潟市を訪問しました。JR東日本のキュンパスを利用したので、東京から往復わずか1万円です。まず、新潟の総鎮守・白山神社を参拝し、新潟駅やばかうけ展望台では、NGT48・JR東日本・新潟市の3者によるコラボ企画であるスタンプラリーの掲示を撮影しました。最後にNGT48劇場で「シアターの女神」公演を鑑賞して、最終の新幹線で帰ってくるという行程です。

途中、新潟が誇る廻転寿司弁慶での腹ごしらえも忘れてはいません。NGT48のメンバー全員が登場する新潟駅の大きな掲示を観たときは、NGT48の厳しい時期を思い返し、感慨深かったです。泣きそう。これから往時のように、新潟とともに賑わって欲しいです。なお、ばかうけ展望台では、三条商工会議所副会頭と新潟勤務時以来の遭遇をしました。この出会いも嬉しいサプライズです。新潟には招かれているなという感覚がありますよ。

スタンプラリーのポスター

NGT48劇場の外観(ラブラ2・4階)

 

5.終わりに

最後に、NGT48と並ぶ推しグループ・STU48についてです。昨年12月9日にSTU48東京劇場としての役割を終えた池袋・CLUB MIXAで披露されていたSHOWCASE LIVE公演が、2月10日、渋谷Spotify O-WESTで再演され、また、来たる5月31日には、東京で9周年コンサートが開催されることが発表されました。関東圏でSTU48が継続的に存在感を示すことは、私のモチベーション維持に大いに貢献します。

ただ、大変残念なことに、これまでセンターを3回務めた1期生・石田千穂さんが2月10日の講演で卒業を発表し、5月31日に卒業コンサートを行うこととなりました。3月1日付けで、マレーシアのKLP48で活躍していたSTU48の1期生・甲斐心愛さんがSTU48へ復帰するだけに、余計寂しく感じます。本人の決断を尊重するとともに、来たる卒業コンサートでは、新たな門出を祝し、しっかり送り出したいと思います。今月はこのあたりで終わりにします。

こんな記事も