2025年の年間アプリ総利用者数は前年比1.2%減、市場は成熟期へ フラーが「アプリ市場白書2025」を公開

2025年アプリ市場の概況(フラーのプレスリリースより)

フラー株式会社(新潟市中央区)は3月5日、アプリ市場分析サービス「App Ape(アップ・エイプ)」に蓄積されたデータをもとに、国内アプリ市場の動向をまとめた「アプリ市場白書2025」を公開した。2025年のアプリ利用状況やトレンド、世代別の利用傾向などを分析した。

白書によると、2025年の年間アプリ総利用者数は前年比1.2%減となった。1カ月あたりのアプリ利用個数、1日あたりのアプリ利用個数、1日あたりの利用時間はいずれも微減または横ばいで推移しており、国内アプリ市場は急速な拡大期から成熟・安定期へ移行しつつあるという。

2025年の注目アプリトレンド(フラーのプレスリリースより)

一方、2025年のトレンドとして、生成AIアプリの利用拡大を挙げた。月間総利用者数や総利用時間が年間を通して増加し、特に2025年春以降に伸びが顕著となった。性別や年代別の利用構成にも変化が見られ、幅広い世代で利用が広がっている。

また、2025年に開催された「EXPO 2025 大阪・関西万博」を契機に、万博関連アプリの利用者数や会場内でのアプリ利用動向にも変化が見られた。白書では、会場内でのアプリ利用時間ランキングや利用者数ランキングを分析し、リアルイベントとアプリ利用の関係性を整理している。

アプリ評価・レビューの水準(フラーのプレスリリースより)

アプリ評価に関する分析では、2025年12月時点でMAU(月間アクティブユーザー)500以上を計測したアプリのGoogle Play評価の中央値は4.02、平均値は3.85だった。評価4.0以上を獲得したアプリは全体の52.1%にのぼり、市場全体の評価水準が明らかになった。

アプリユーザー数の分布を見ると、2025年にMAU500以上を一度以上記録したアプリは5万5,955個。そのうちMAU10万以上のアプリは3.1%、MAU100万以上は0.5%にとどまり、大規模なユーザー基盤を持つアプリは限られていることが分かった。

世代別アプリ利用時間の違い(フラーのプレスリリースより)

また、世代別の利用時間では、Z世代の1日あたりのアプリ利用時間は5時間55分、ミレニアル世代は5時間25分、X世代は4時間46分と、若い世代ほど利用時間が長い傾向が確認された。SNSや動画、ファイナンス、教育、コミックなどのカテゴリで世代差が見られ、世代別戦略の重要性を示している。

調査は、フラーが提供するアプリ市場分析サービス「App Ape」のデータを基に実施。国内約50万台のAndroid端末から収集したサンプルデータを集計し、2025年1月から12月までにGoogle Playストアへの掲載が確認されたアプリを対象とした。

 

【関連リンク】

「アプリ市場白書2025」

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