【記者ノート】国内初の発見「ラピスラズリ」(糸魚川産)の展示 フォッサマグナミュージアムで7日から

国内初の大発見、糸魚川産『ラピスラズリ』
糸魚川市の姫川支流で地元愛好家発見、国立科学博物館が糸魚川産『ラピスラズリ』と認定!
美しい瑠璃色の宝石『ラピスラズリ(青金石)』は、その産地は長年アフガニスタンとされて来たが、糸魚川市の姫川支流で地元愛好家(故人)が採取した岩石に含まれていた青い石が、国立科学博物館の調査によって『ラピスラズリ』であることが判明し、地元関係者は「驚くべき発見だ」として大喜びだ。
さっそく7日から同市一ノ宮のフォッサマグナミュージアムのふるさと展示室での展示が始まった。展示会のスタートに当たってのテープカットには久保田郁夫市長や所有者の小滝物産店の伊藤加奈子さんらが出席した。展示室ホールには県内だけでなく県外からも鉱物ファンら約40人が駆けつけた。展示期間は8月30日まで。
翡翠にラピスラズリも加わり大きな観光財産に!
“糸魚川世界ジオパーク”を掲げる糸魚川市の久保田郁夫市長は、インタビューの中で「世界的な大発見であり、当市の翡翠という文化にラピスラズリが加わり、大きな観光の財産にもなるし、石への価値観をどう増やしていくか、市民の協力を得て大きく発信していきたい。ぜひ国内国外を問わず石を見にきて戴きたい」と述べた。
小滝物産店の伊藤さんは「市民も今回のことで翡翠など糸魚川の石を身近に感じてくれれば嬉しい。以前2人の方から多くの石を含めて引き取らせて戴く中で、2点が国内初のラピスラズリであることを分かり、大変ビックリした」と話した。同館の小河原孝彦学芸員も「ラピスラズリは藍方石(らんぽうせき)や方ソーダ石などの鉱物からなる青い色の岩石であり、今回糸魚川産と分かったのは、青い部分以外の白い部分の特徴がアフガニスタンなどの産地とは違うことから、糸魚川独特の鉱物と分析された。今後も糸魚川の海岸で新たな鉱物が見つかるかも知れない」とも展示解説した。

“世界ジオパーク”の拠点、フォッサマグナミュージアム
国内産出例なく地質学的な常識覆す大発見!
文化庁と国立科学博物館は2026年2月27日、姫川支流で採取されたこの青い石が、学術的に『ラピスラズリ』であることを確認したと発表。分析は国立科学博物館名誉研究員の松原聰氏らのグループであり、X線解析や化学組成分析を行い、この石がラピスラズリを構成する主成分を含んでいることを突き止め、しかも糸魚川の特殊な地層で生成された「純国産」であることの裏付けとなった。
今まで見つからなかったのは、糸魚川の主要な岩石である翡翠と混じって産出するため、専門的な分析なしには識別が難しかったことが一因との見解である。従って日本国内での産出例はこれまで一度もなく、地質学的な常識を覆す大発見だと言われている。先ほどの小滝物産店の伊藤さんが述べているように、地元愛好家が没後、遺された膨大なコレクションを引き取った地元の小滝物産が、その中に混じっていた「青い石」を都内のエメラルドショーに出品した折、国立科学博物館の名誉研究員の松原聰氏らの目に止まり、その後の分析結果、大発見に繋がったものだ。
『ラピスラズリ』、ツタンカーメン黄金マスクにも!
なお、『ラピスラズリ』は古くから聖なる石として崇められて来た深い青の天然石であり、歴史は古く紀元前数千年前までさかのぼり、古代エジプトでは王族や神官の装飾品に使われており、ツタンカーメン王の黄金マスクにもラピスラズリがはめ込まれている。現在は一般的にはネックレスやペンダント、イヤリングなどに使用されている。
参考文献:YouTube富士地震火山研究所及びレツデン時事録など
竜哲樹
昭和25年新潟県上越市吉川区生まれ、新潟県立高田高等学校卒業。昭和48年3月富山大学文理学部卒業(教員免許取得)。元産経新聞社記者、元上越市議会議員。
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