長岡花火のDX課題に高専生が挑戦 長岡高専チームが特別賞

地域のデジタルトランスフォーメーション(DX)人材育成プログラム「Ent-X」の第2回成果報告会が2026年2月28日、米百俵プレイス ミライエ長岡(新潟県長岡市)で開かれた。全国の高専生チームが地域企業の課題解決に向けて開発したサービスを発表し、長岡工業高等専門学校のチーム「hanaco」が地域企業DX賞を受賞した。

地域企業DX賞を受賞したチーム「hanaco」

Ent-Xは、長岡工業高等専門学校、株式会社イードア、長岡市が主催する人材育成プログラムで、全国の高専生が地域企業のDX課題に挑戦する取り組み。第2回では一般財団法人長岡花火財団が課題提供企業となり、「今後も長岡花火を続けていくために」をテーマに解決アイデアを募集した。全国から12高専31人がエントリーした。

2025年10月11日に審査会が行われ、書類審査を通過した14チームが面談審査やプレゼン審査に参加。花火財団の課題や懸念点を踏まえて提案内容をブラッシュアップした結果、釧路工業高等専門学校の「Wishes」、大分工業高等専門学校の「NeurestX」、長岡工業高等専門学校の「hanaco」の3チームが、開発段階となる2ndステージに進出した。約4カ月間の開発期間を経て、成果報告会ではそれぞれのプロトタイプやサービス構想が発表された。

会場で発表を見守っていた長岡工業高等専門学校の外山茂浩副校長は「長岡高専は起業家志向の学生育成にも力を入れてきた。「参加者はこれまでのプレゼンでも勝ち抜いてきた精鋭。結果が楽しみだ」と期待を寄せていた。

同「hanaco」は、地域住民が所有する空きスペースを来場者に貸し出すプラットフォーム「はなびコネクト」を提案。アプリ上で土地や駐車スペースを登録し、来場者が地図から利用場所を選んで事前決済する仕組みで、地域住民がホストとして来場者を迎えるモデルとしている。

「hanaco」のチームメンバーだった中野楽士さんは「とてもうれしい。8月のファーストステージから2人で悩みながら取り組んできたことが形になり良かった」と話した。また、同じくチームメンバーの梅澤柚月さんも「長岡市民として長岡花火への思いを込めてプロダクトを進めてきた。評価してもらえてうれしい。これから社会実装に向けて頑張りたい」と、今後の意気込みを語った。

チーム「hanaco」の」中野楽士さん(左)と梅澤柚月さん(右)

このほか、Ent-X賞を「NeurestX」、フラー賞を「Wishes」がそれぞれ受賞。発表後には修了証書の授与と表彰が行われ、参加者と登壇者による交流会も開かれた。

(文・写真 湯本泰隆)

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