自由な発想で駅前ビル再生へ 附属長岡小で改装案発表(新潟県長岡市)
新潟県長岡市にある新潟大学附属長岡小学校では3月13日、同校で「Wiseビルプロジェクト―リノベラボ―」の審査会を開き、5年生児童が長岡駅前大手通り沿いにある「Wiseビル」1階スペースのリノベーション案を発表した。
これは、同校が2024年度から設置した新教科「ものづくり科」の授業の一環として実施されたもの。次世代のものづくりを担う人材の育成を目的とした取り組みで、新潟工科大学と小柳建設株式会社などが連携して進めている。
児童たちは実際の空きスペースを題材に、「誰が」「何のために」「どのように使う空間にするのか」を考えながらリノベーションのアイデアを検討してきた。これまでに現地見学を行ったほか、大学教員や建設会社の担当者による講義を受け、実際の改修を想定した構想を練ってきたという。
審査会では5年1組と2組の児童が6チームに分かれて提案を発表。自分たちで作った模型を元に、パブリックビューイングやドッグランなどのスポーツ観戦ができる運動施設や、有名アニメの作品シーンを見ながら作中に登場する料理を再現したメニューを楽しめる空間など、自由で独創的な発想で、楽しいリノベーションのアイデアが次々と提案された。

模型を用いながら発表する児童ら
審査員として参加した施工会社の代表らは児童の発表に耳を傾けながら、工事費や運営費といった現実的な視点や、改修後の空間の使われ方などについて質問を投げかけていた。

真剣な眼差しで問いを投げかける審査員
スポーツ観戦も楽しめる運動施設を提案したグループのドライアー留維さん(11)は「発表の途中で失敗したところもあったが、みんなよくできたと思う」と話した。また、須藤凛花さん(11)も「みんなの前で丁寧に分かりやすく発表できて良かった」と満足そうに語った。

「発表の途中で失敗したところもあったが、みんなよくできたと思う」とするドライアー留維さん
厳正な審査の結果、長岡市のキャラクターとコラボしたカフェや、VR体験やロボットと遊べるカフェを提案したチームが選ばれた。

「みんなの前で丁寧に分かりやすく発表できて良かった」と語る須藤凛花さん
今後は審査結果を踏まえ、選ばれた案を基に実際のリノベーション計画を検討していく予定。子どもたちの発想から生まれたアイデアが、駅前空間の新たな活用につながる可能性もある。
(文・写真 湯本泰隆)