【人材の架け橋】モンゴル高専生8人が新潟県内8社でインターン 日本式教育で育つ学生、現場で知識試す

モンゴルの3高専の学生8人が新潟県内の企業でインターンシップ、3月13日にミライエ長岡で成果発表会を開催(写真提供:NPO法人長岡産業活性化協会NAZE)
長岡市が提案し、NPO法人長岡産業活性化協会NAZE(新潟県長岡市)が実施するJICA(国際協力機構)の草の根技術協力事業の一環として、モンゴルの3高専(モンゴル工業技術大学(IET)付属高専、モンゴル国立科技大(MUST)付属高専、新モンゴル学園高専)の学生8人が新潟県内の企業でインターンシップを行った。3月13日には、新潟県長岡市のミライエ長岡で成果発表会が開催された。
本事業は「新潟・モンゴルの産業変革を担う産業DX人材育成プラットフォームの構築」として、長岡高専技術協力会などを通じて実施された。インターンシップは3月2日から13日までの12日間実施され、株式会社笠原建設(新潟県糸魚川市)、第一工業製薬株式会社(新潟県上越市)、Jマテ.カッパープロダクツ株式会社(新潟県上越市)などの県内8社が受け入れた。
目的は国内の労働力不足を補うことではなく、日本とモンゴル双方の地域経済・産業発展に貢献する「人材の好循環」の構築にある。モンゴルの首都ウランバートル市内には日本式の高専が3校整備されており、学生は実践的な技術教育を受けている。一方、現地で日常的に日本語を話す環境は限られており、首都在住の日本人は700人程度にとどまるとしている。今回のインターンシップは、学生が習得した知識を日本の現場で試す貴重な機会だ。将来は日本とモンゴル双方の産業をつなぐ人材の育成と交流につなげる狙いがある。

Jマテ.カッパープロダクツがモンゴル高専生インターンシップを受入れて、社内で研修をする様子(写真提供:Jマテ.カッパープロダクツ)
受け入れた学生が在籍する、新モンゴル学園高等専門学校の入学倍率は約3.5倍という。学生たちはモンゴル語・英語・日本語の3言語を習得している。Jマテ.カッパープロダクツには、4年生のソドゲレル・マンダフビレグさん(18歳)1人が参加し、品質保証や試験、分析など技術品証部門の業務を体験した。
マンダフビレグさんは日本語能力試験N3の会話力を持ち、ビジネス分野や専門用語の知識も必要とするN2相当の内容も学んでいる。母親がかつて日本で約5年間働いていた経験が日本語学習のきっかけの一つとなった。今回が初めての新潟訪問で、海を見るのも初めてだった。学校で銅や銅合金の材料・分析・性質をあらかじめ学んでいたことから、比較的スムーズに業務を覚えられたと語った。また、将来的にはモンゴルと日本の架け橋になれるよう勉強していきたいとの意欲を示した。

ミライエ長岡で開催したインターンシップ成果発表会の様子(写真提供:NPO法人長岡産業活性化協会NAZE)