長岡花火に追い風 クレカで乗れる路線バス、県内全域で計277台に

カード会社関係者や新潟県内各首長が参加した

新潟県内の路線バスでクレジットカードのタッチ決済による乗車サービス「クレカ乗車」の導入拡大を記念したセレモニーが2026年3月23日、新潟県長岡市のアオーレ長岡で開かれた。

同サービスは三井住友カードが提供する公共交通向けソリューション「stera transit(ステラトランジット)」を活用したもの。県内ではすでに一部路線で導入されており、今後は頸城自動車や妙高市営バスにも広がることで、対応車両は計277台となる。

利用者はクレジットカードやデビットカード、プリペイドカード、またはそれらを設定したスマートフォンを専用端末にタッチすることで乗車できる。現金や交通系ICカードに加えた新たな決済手段として、利便性向上が期待されている。

長岡市の「地域の評価に直結する」と語る磯田達伸長岡市長

セレモニーでは自治体や交通事業者、決済事業者の関係者が登壇し、県内におけるキャッシュレス化の取り組みや今後の展望を説明。終了後には実際の車両を使ったタッチ決済の体験や撮影も行われた。

磯田達伸長岡市長は「公共交通にクレジット決済が実現することで、外国人観光客はもちろん、長岡花火の際の利便性向上にもつながり、地域の評価に直結する。長岡市にとっても非常にありがたい」と述べ、交通や観光面における効果に期待を示した。

新潟県では、佐渡島の金山の世界文化遺産登録を背景に観光客の増加が見込まれており、スノーリゾート需要も含めキャッシュレス対応の強化が課題となっている。一方で交通事業者は利用者減少や現金取り扱いコストなどの課題を抱えており、今回の取り組みはこうした課題解決にもつながるとされる。

関係各社は今後も自治体と連携し、公共交通の利便性向上と地域経済の活性化を図る方針。

 

(文・写真 湯本泰隆)

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