県内公立3高校と一挙締結 新潟薬科大学の高大連携が17校に

新潟薬科大学が県内3高校と高大連携協定を締結

新潟薬科大学(新潟市秋葉区)は3月23日と24日、県立高田、新津南、加茂の3高校と高大連携協定締結式を行った。課題探究能力の育成や地域人材の輩出を目的に、授業や研究分野での連携を進める。同大が締結する高大連携協定は今回で17校となった。

23日は高田高校と締結した。高田高校はスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校として課題研究に取り組んできた実績があり、同大とはこれまでも実験などで連携してきた。協定により、探究型学習の深化やDX(デジタルトランスフォーメーション)教育の推進などを通じて、専門分野を横断した課題解決力の育成を図る。

新潟薬科大学の杉原多公通学長(左)と、新潟県立高田高等学校の本敏郎校長(写真提供:新潟薬科大学)

新潟薬科大学の杉原多公通学長(左)と、新潟県立新津南高等学校の川合克彦校長

新潟薬科大学の杉原多公通学長(左)と、新潟県立加茂高等学校の渡邉孝弘校長

24日は新津南高校と加茂高校で締結式が行われた。新津南高校との連携では、地域課題をテーマとした探究活動を軸に据える。同校は地域と連携した学びを重視しており、大学の専門的知見を取り入れることで学習の深化を目指す。

新津南高校の川合克彦校長は「地域で活躍できる人材の育成を目指し、高校での学びにとどまらず、その先の進学や就職まで見据えたキャリア教育につなげたい」と述べた。また「生徒が自ら興味関心を持ったテーマを見つけ、それを深めていく探究活動を充実させたい」と期待を示した。

一方、加茂高校との連携では、探究学習に加え、医療分野への理解を深める取り組みも想定している。同校からはこれまでも同大へ多くの進学者を送り出しており、関係をさらに強化する。

加茂高校の渡邉孝弘校長は「大学と高校が連携して若者を育成することは、地域社会への大きな貢献につながる。連携を通じて生徒が新たな視野を持ち、さまざまな活動に取り組むことを期待している」と話した。

新潟県立高田高等学校の本敏郎校長(写真提供:新潟薬科大学)

新潟県立新津南高等学校の川合克彦校長

新潟県立加茂高等学校の渡邉孝弘校長

新潟薬科大学の杉原多公通学長は、地域と連携した教育の重要性について、「社会資源を活用した社会連携教育を重視している」とした上で、「高校生が地域の中で課題を見つけ、大学生が関わりながら探究を深めていくことで、教育として大きな効果が生まれる」と意義を強調した。

今回協定を締結した3つの高校との連携については「地域を題材とした探究活動への協力を通じて、大学としても地域に関わる機会を広げたい」と述べた。また、看護師や薬剤師の体験などを挙げ、「早い段階から医療分野への理解を深める機会を提供したい」と今後の展開に言及した。

協定では、課題探究型学習の共同実施や出張講義、大学授業への参加などを盛り込み、高校生の進路意識や学習意欲の向上につなげる。3校はいずれも地域との関わりを重視しており、同大の教育資源を活用しながら、地域課題の解決に資する人材育成を進める方針だ。

新潟薬科大学の杉原多公通学長

こんな記事も