【作家たちの肉声伝える書簡171点】企画展「高橋義樹宛て書簡展 春」6月28日まで開催 ドナルド・キーン・センター柏崎(新潟県柏崎市)

企画展「高橋義樹宛て書簡展 春」、ドナルド・キーン・センター柏崎(新潟県柏崎市)
ドナルド・キーン・センター柏崎(新潟県柏崎市)は、企画展「高橋義樹宛て書簡展 春」を開催している。会期は2026年4月1日から6月28日まで。
同展は、2021年に寄贈された高橋義樹関連資料をもとに構成し、高橋に宛てられた書簡を紹介するもの。前期に当たる本展では、1947年から1957年までの書簡を展示する。
高橋義樹は1917年1月29日、島根県益田市生まれ。新聞記者、小説家として活動した。1944年に海軍報道班員として従軍し、グアム島で米軍の捕虜となった。1946年に帰国し、同年12月に共同通信に復職。1947年に捕虜体験を題材とした小説「運命の卵」を発表した。1979年2月4日に死去した。
同センターによると、高橋は捕虜収容所でドナルド・キーンと出会い、1954年に日本ペンクラブの例会で再会した。その後、交流を続けたとしている。また、両者はそれぞれの作品の中に互いを登場させている。寄贈資料は「高橋義樹文庫」として整理されており、直筆原稿など約千点の資料が収蔵されている。この中には、著名作家に関する未公表資料も含まれる。
同センターでは2024年5月から2025年12月にかけて書簡の翻刻と調査を行い、1941年10月から2015年5月までの書簡171点が収蔵されていることが確認された。差出人には、田中英光、川端康成、福田恒存のほか、大岡昇平、浅原六朗らが含まれる。書簡の内容は作品批評や新聞記者としての業務、結婚祝いなど多岐にわたる。
会場では、田中英光から高橋に送られた1947年の封書も展示している。封筒の消印などから同年とされ、新日本文学会での活動継続の意向が記されているとしている。
会場は同センター2階企画展示室。観覧料は大人500円、中高生200円、小学生100円(入館料で観覧可)。主催は公益財団法人ブルボン吉田記念財団。
ドナルド・キーン・センター柏崎

ドナルド・キーン・センター柏崎(新潟県柏崎市)
ホームページ:https://www.donaldkeenecenter.jp/
所在地:新潟県柏崎市諏訪町10番17号
開館時間:10時~17時 ※入館受け付けは16時30分まで
休館日:月曜日・火曜日、冬季(毎年12月26日~翌年3月31日)
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ドナルド・キーン・センター柏崎