【社長インタビュー】ゴルフクラブの固定観念崩す エポンが「S:Rシリーズ」投入、世界初機構で「飛ばす」新製品

新製品「S:Rシリーズ」を持つ株式会社遠藤製作所・代表取締役社長の渡部大史氏

「全く新しい、今までにない機構のゴルフクラブ。個人差はあるので断言はできないが、実際よく飛ぶ」と新製品への自信をのぞかせるのは、エポンゴルフ株式会社とその親会社・株式会社遠藤製作所(いずれも新潟県燕市)代表取締役社長の渡部大史氏だ。

エポンゴルフは7月11日、ゴルフクラブの新シリーズ「S:Rシリーズ」を発売した。既存の金属ネック構造を廃することで、同一レングスのクラブよりもシャフトがしなる長さを確保。これによりヘッドスピードの向上へつなげる。

新潟県燕市のエポンゴルフ新潟直営店

「S:Rシリーズ」 画像提供:遠藤製作所

エポンゴルフは新潟県燕市に本社を置くゴルフクラブメーカー。大手ゴルフブランド向けにOEMを数多く手がけてきた遠藤製作所の自社ブランドとして、1977年に誕生した。同社はいわゆる「地クラブ」で、量販店で売られる大手の製品とは異なり、店舗でフィッティングを行い、ヘッドとシャフトの組み合わせをカスタマイズして販売する。

そんなエポンゴルフが新たに展開したのが、「S:Rシリーズ」だ。ドライバー、ハイブリッド、アイアンまで計12本で構成され、全モデルに新機構「Any-C system」を搭載する。

この新機構について渡部氏は「ゴルフでは、シャフトをいかにしならせて打つかが大切。通常はドライバーヘッドがあり、その中にシャフトが入って固定されるが、『S:Rシリーズ』は新しい機構を採用し、しなる長さを増やしている」と解説する。従来の金属ネック構造をなくし、本来であれば接着固定されている分、シャフトが約1インチ長くなっている。これにより同一レングスのクラブよりもしなる部分が長くなり、インパクト時のヘッドスピードが向上する。つまり、「より遠くまで飛ばしやすい」構造だ。

「S:Rシリーズ」を解説する渡部氏は「今までにない機構で、よく飛ぶ」と太鼓判を押す

ヘッド構造の固定観念を崩すような新機軸は、大手メーカーに比べて少数生産の地クラブだからこそ実現できた挑戦だったという。また、エポンというブランド自体も元々、自社の技術を生かした試験的な商品を開発し、反応がよければOEM先の大手メーカーにも提案する、という狙いで立ち上げたものだ。

新型コロナウイルス感染症禍で「密になりにくいスポーツ」として再燃したゴルフ。最近は鍛造アイアンの評価の高まりとともにエポンゴルフの人気も上がり、生産数ではコロナ禍の時期よりもむしろ増えているという。

遠藤製作所では現在、製造数は自社ブランドであるエポンとOEMの割合は1対9程度だが、このタイミングで投入された「S:Rシリーズ」は、自社ブランドの存在感をさらに高める一手にもなりそうだ。

 

【関連リンク】

遠藤製作所 webサイト

エポンゴルフ webサイト

 

(文・写真 鈴木琢真)

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