三条市の「いい湯らてい」でレジオネラ属菌を検出 利用者が発症、9月25日から休館
新潟県三条市は9月24日、同市の日帰り温泉施設「八木ヶ鼻温泉いい湯らてい」の入浴施設の一部から、基準を超えるレジオネラ属菌が検出されたと発表した。施設を利用した人がレジオネラ症を発症したことを受けて、三条保健所が検査していた。施設は9月25日から当面の間、休館する。
市によると、9月上旬に同施設を利用した人がレジオネラ症を発症し、三条保健所が9月17日に立ち入り検査を行った。施設では同日、保健所の指導を受けてろ過配管の消毒・洗浄を行った。9月24日に保健所から、「和楽の湯」の寝湯・ジャグジー系統で基準を超えるレジオネラ属菌が検出されたと報告があり、施設は直ちに温浴施設の使用を中止した。
市は、施設の指定管理者である株式会社下田郷開発に対し、レジオネラ属菌の対策を含む施設全体の衛生管理と再発防止策の徹底を指示した。
現時点で、発症した人のほかに感染が疑われる利用者はいないという。市は、和楽の湯を利用して体調が悪くなった人に対し、速やかに医療機関を受診した上で、下田郷開発(0256-41-3011)に連絡するよう呼びかけている。
施設は、再発防止策を実施するとともに、ろ過配管の消毒・洗浄後に自主的に検査機関に委託した水質検査で安全が確認された後、営業を再開する予定。
レジオネラ属菌とは
国立健康危機管理研究機構によると、レジオネラ症はレジオネラ属菌による感染症で、主に菌に汚染されたエアロゾル(細かい水しぶき)を吸い込むことで感染する。循環式浴槽や冷却塔、加湿器などがエアロゾルの発生源となり、人から人へ直接うつることはない。
潜伏期間は2〜10日程度。全身のだるさや頭痛、せき、38度以上の発熱、胸の痛み、呼吸困難などが出る「レジオネラ肺炎」と、発熱や悪寒、筋肉痛などが出るものの自然に治る「ポンティアック熱」がある。患者は高齢者が多く、重症化すると死亡することもある。日本では一年中みられるが、特に7〜9月に多いという。
公衆浴場の浴槽水は、厚生労働省の指針で、レジオネラ属菌が「検出されないこと(100ミリリットル中10CFU未満)」とされている。
【関連リンク】
八木ヶ鼻温泉 いい湯らてい
国立健康危機管理研究機構 レジオネラ症
厚生労働省 公衆浴場における衛生等管理要領等について(PDF)
【グーグルマップ 八木ヶ鼻温泉 いい湯らてい】