【高校生ファーストのオープンキャンパス】授業・演習体験・先輩との交流で「ここで学びたい」を実感 新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部
高校生にとって、進路選択はこれからの学びや将来を左右する大きな決断だ。そのヒントになるのが、オープンキャンパス。学びを体験し、在学生と交流することで、パンフレットやWebサイトだけではわからない「リアル」が見えてくる。実際に大学を知ることで、自分に合った進路かどうかを確かめられる。
2学部4学科を展開する新潟青陵大学と、2学科を擁する新潟青陵大学短期大学部(新潟市中央区)は、「オープンキャンパスに参加し、入学したくなった大学」で新潟県2位(
新潟県内私立大学1位)に選ばれている。(※大学通信『大学探しランキングブック2026』より)
なぜ、同大学のオープンキャンパスは「入学したい」と思わせるのか。その理由を探るため同大学を訪れた。
「何を学ぶ?」専門的な環境で青陵の学びを体験

看護学科のコーナーでは、赤ちゃんのお世話を体験。学生が丁寧にサポートするため初めてでも安心
2026年8月8日、23日のオープンキャンパスでは、合わせて約1,800人が参加した。各学科のブースでは、専門的な設備や教具を使った体験に挑戦する高校生の姿が見られ、会場は活気に包まれていた。
看護師のほか、保健師や助産師、養護教諭の資格取得も目指せる看護学科では、聴診器や血圧測定器、車いすなどを使った看護体験を実施。

車いすを用いた看護体験の様子

体験と同時に専門的な設備や教具を見学できるのも魅力のひとつ

長岡市から親子で訪れた高校生
新生児人形を用いて、初めてのおむつ交換や心音を聴く体験をした高校生は、「赤ちゃんの重みを感じられ、来てみてよかった」と話した。実際に体験することで、大学での学びや助産師の仕事をより身近に感じる機会となった。

体脂肪の量を模型で示し、食生活について学べる保健師のコーナー

心理学実験のひとつ「鏡映描写」に挑戦する様子

在学生にアドバイスをもらいながら、和やかな雰囲気で体験に取り組む
心理学や福祉学を体系的に学ぶ、臨床心理学科のブースでは、心理学にまつわる実験を体験できる。鏡に映った図形を描く「鏡映描写」を体験する高校生の姿も見られた。

ブライダルを学べる短期大学部人間総合学科のブースにはウェディングドレスの展示も

デコ巾着づくりの様子

短期大学部 幼児教育学科の模擬授業ではウクレレの演奏も体験できる
入試対策から学費まで 進学への不安や疑問を解消

入試日程や直近の倍率など受験に役立つ最新情報をわかりやすくまとめた資料
オープンキャンパスの魅力は、大学の雰囲気を知るだけではない。入試対策や学費など、進学に必要な情報を得られる機会でもある。
新潟青陵大学では、臨床心理学科の一般選抜で4.80倍、看護学科の総合型選抜Ⅰ期で3.58倍など、多くの入試区分で倍率が高い(2026年度入試実施結果より)。早めの対策が重要となる。
オープンキャンパスでは、大学職員による「入試解説」と、在学生による「受験体験談」を実施。「入試解説」では、評価されるポイントや志望理由書、小論文、プレゼンテーションの準備方法など、「何を、いつから、どのように対策すればよいのか」を具体的に知ることができる。
一方、在学生からはリアルな体験談を聞けるのが特徴だ。合格までの成功談だけでなく、「もっとこうしておけばよかった」という失敗談も交え、入試対策や心構えを知ることができる。

上手くいかなかった経験も包み隠さず伝える

「繰り返しやってコツをつかんだ。夢は叶う、頑張って」と高校生にエールを送る看護学科の1年生
看護学科1年の在学生スタッフは、高倍率の学校推薦型選抜(公募)を見据え、小論文対策に励んだ。努力が実り合格。約100本の小論文を書いた経験や、進学校ならではの多くの課題と受験勉強を両立した実体験を伝えた。

「第三者としてアドバイスしたい」と話す臨床心理学科の1年生
また、臨床心理学科1年の在学生スタッフは、高校生のときに参加したオープンキャンパスで先輩からプレゼンテーション資料作成のコツを教えてもらった経験が合格につながったと語る。「すごくためになった。自分も後輩に発信できたら」と話す。先輩から受け取ったバトンを今度は後輩へ。高校生を支える存在になっている。

熱心に話を聞き、メモをとる高校生も

併願受験や学費のことなど、親身に話を聞いてくれる個別相談。空いている時間に随時相談できるのも特徴

5回目の参加となる保護者は「親も学校生活や入試を想像できたのは大きな収穫」と話す
さらに、個別相談ブースでは、入試方式や志望学科など、一人ひとりの状況に合わせたアドバイスを受けられる。

「娘と一緒に話を聞き、考えるいい機会になりました」と話す進学費用の説明会に参加した親子
また、進学費用や奨学金についての説明会に参加した親子からは、「今日初めて知った内容もあった。わかりやすく最新の情報を得られた」との声が聞かれた。
入試や学費について知ることで、「勉強しなきゃ」「前向きになれた」「不安が減った」など、進学に向けた気持ちにも変化が生まれている。
「高校生ファースト」学生主体の運営が育む、人とのつながり

体験や学びだけでは伝えきれない、大学の魅力。それを伝えているのが、在学生たちだ。オープンキャンパスの企画・運営を担う学生広報スタッフ約30人の「せぴあ」を中心に、約300人の学生が一丸となって運営に携わる。全学生の約2割が高校生を迎える場を支えている。
学生たちは開催後に振り返りを行い、「どうしたらもっと魅力が伝わるか」を考え、次回に生かす。常に意識しているのは、「高校生ファースト」の精神だ。来場者の目線に立ち、内容をアップデートしている。

学生によるスライドを用いたオープニングトーク
その一例が、学生の声から生まれた「オープニングトーク」。大学生活や授業、アルバイトやサークルなど、リアルな生活をスライドにまとめ、紹介する。

せぴあ所属の社会福祉学科3年生(左)、臨床心理学科3年生(右)

常に目を配り、来場者に寄り添いながら、親身に応対する
高校時代には一人でオープンキャンパスに参加した経験を持つ「せぴあ」所属の社会福祉学科3年の在学生スタッフは、「怖い」「不安」という当時の気持ちがわかるからこそ、来場者に積極的に声をかけている。
相手の立場になって考え、自ら行動する。学生一人ひとりの姿勢が、来場者へのきめ細かな応対につながっている。

資料ではわからない大学の雰囲気を知り、「来てよかった」と話す親子
佐渡から初めて参加した親子は、「学生も先生方も優しくてフランク。雰囲気がいいなと感じました」と話す。ほかにも、「『こうしたらいいよ』とアドバイスしてくれたり、『質問ある?』と聞いてくれたり、話しやすかった」と学生の対応を評価する声が聞かれた。
人とのつながりが紡ぐ未来

「高校生のときに参加したオープンキャンパスで先輩と仲良くなったことが、進学先を決めるきっかけになりました」と子ども発達学科の1年生

「笑顔で話しかけやすい雰囲気をつくりたい」と意気込みを語る社会福祉学科1年生
高校生を支える笑顔の裏側には、学生たち自身の変化もあった。
子ども発達学科1年の在学生スタッフは、オープンキャンパススタッフを通じて対人スキルが向上したと実感している。「明るく接することを意識しているうちに、受け答えが上手になった」と自身の成長を振り返る。社会福祉学科1年の在学生スタッフも、周囲を見ながら行動する力が身についたという。

入試広報課の本間理泰さん
「思いやりを持って行動することは、来場者のためになるだけでなく、社会人になったとき、人のために動ける人間になることにもつながります」。そう話すのは、入試広報課の本間理泰さんだ。
オープンキャンパスで人と関わる経験を重ねることで、学生自身が人間力を磨き、思いやりを身につけていく。そんな学生たちとの交流が、高校生にとっても「どんな学生になりたいか、どんな大人になっていきたいのか」を見つめるきっかけになる。「10年、20年、30年後、自分がどういう大人になっていきたいのか。最終的にイメージを持って帰ってもらいたい」(本間さん)。
「生きる」を支える、「笑顔」をつくる――。
同大学が掲げる学びの姿勢は、高校生に寄り添い、そっと手を差し伸べる学生たちの姿にも表れていた。
新潟で最初に看護・福祉・心理を学べる大学として誕生した新潟青陵大学と、新潟県で最も歴史がある短大として歩みを重ねてきた新潟青陵大学短期大学部。オープンキャンパスで見えてきたのは、充実した学びや環境に加え、学生たちの生き生きとした姿や、人とのつながりを大切にする温かな雰囲気だった。
先輩の姿を間近で「体感」し、「自分もここで学びたい」という未来を思い描ける。そんな価値を届けることもまた、同大学のオープンキャンパスなのだろう。

【学校情報】
学校法人 新潟青陵学園 新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部
住所:新潟市中央区水道町1丁目5939番地
新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部オープンキャンパス実施日
https://www.n-seiryo.ac.jp/entrance/opencampus/
新潟青陵大学は2000年に開学し、新潟県初の看護、福祉、心理系の大学として1学部2学科を開設した。現在は看護学部看護学科と福祉心理子ども学部社会福祉学科・臨床心理学科・子ども発達学科の2学部4学科で構成されている。
毎年、卒業生の約80%が新潟県内に就職しており、新潟県の医療、福祉業界を支えている。
また、新潟青陵大学短期大学部も併設している。短期大学部の前身は1961年設立の新潟女子工芸高等学校専攻科で、1965年に青陵女子短期大学として開学。2004年に共学となり、現在の名称となった。人間総合学科と幼児教育学科の2学科を有し、人間総合学科ではビジネスや心理学など多彩な分野を横断的に学べる。新潟県内外の企業や保育業界へ多くの人材を輩出してきた伝統校。