【トレンドリポート】BTOパソコンの現状とおすすめのBTOショップ

(※このページは2019年8月27日にに更新されました)

にいがた経済新聞編集部です。編集部のメンバーは、日々、経済の最前線を取材をしています。そんな取材の中で得た最新のトレンド情報などをお伝えしています。今回のテーマは、「BTOパソコン」「自作PC」「ゲーミングPC」などです。

「本格的な趣味として世界中で人気の高まっているオンラインゲームを始めたい。そのためにゲーミングPCについて知りたい」「そもそもゲーミングPCの仕組みを知りたい」「自作PCがいいと聞いたが、組立代行のようなサービスを知りたい」
この記事は、そんな方に向けて書きました。

■目次

    1. BTOパソコンって何?
    2. ゲーミングPCの構築をサポートするBTOショップ
    3. PCの構造についての初歩的解説
    4. >オススメのBTOショップは?

     

    ■BTOパソコンって何?

    BTO(Build to Order、ビルド・トゥ・オーダー)――。製造業のビジネスモデルの一つで、簡単に言うと、受注生産ということになる。
    パソコン(PC)でいえば、自分の希望に合うような部品を選択していき、“自分仕様”のPCを注文、PCメーカーなどは、その仕様にそってコンピューターを組み立て、顧客に送り届ける。
    これにより、自身でPCを組み立てることができなくても自身のニーズに合致した、既製PCとは一味違う「自作のPC」を手に入れることができるのだ。

    この受注生産PCの歴史的には、デル(アメリカ)などが一般顧客向けにカスタマイズを行える形で直販し、浸透していったそうだ。そして最近の国内市場では、有名なBTOパソコンのショップが登場してきている。

    ・MCJグループの「マウスコンピューター」(株式会社マウスコンピューター、2018年3月期売上高367億円)
    ・同じくMCJグループの「パソコン工房」(株式会社ユニットコム、2019年3月期売上高324億円)
    ・「ドスパラ」(株式会社サードウェーブ、2018年7月期売上高390億円)

    などだ。

    このBTOパソコンの市場規模は1000億円以上と推測されていて、その規模は拡大しているとみられている。
    市場拡大を支える存在の一つが、オンラインゲームタイトルの増加に伴う、ゲームユーザーの増加といわれている。
    ゲームユーザーの増加は、オンラインゲームダウンロード販売のプラットフォーム「Steam」は人気からもわかるという。
    また、ゲームがスポーツとして認知され、eスポーツ市場が世界的に拡大しており、高額な賞金をかけた大会なども登場している。

    Steam
    https://store.steampowered.com/?l=japanese

    遅まきながら、日本でも、「eスポーツ元年」と言われる2018年を境にeスポーツ市場が急拡大し始め、にいがた経済新聞ある新潟市にも、NSGグループ(新潟市中央区)が今年4月、eスポーツ会場となる「eスポーツ専用スタジアム」を開設している。
    また、2019年秋開催される「いきいき茨城ゆめ国体2019」にもeスポーツの競技がお目見えする。
    さらに、eスポーツが部活動と認める学校も増えている。

    ・愛知県立城北つばさ高校
    ・学校法人角川ドワンゴ学園
    ・成立学園高等学校
    ・長野県松本工業高等学校
    ・岡山県共生高等学校
    ・明聖高等学校
    ・東京実業高等学校

    などだ。

    こうした流れを受け、オンラインゲームをやりたい人向けにカスタムした、ゲーミングPC(ゲーム用PC)が発売され、普及し始めている。
    しかも自作PCは、既成PCに比べても安い。

     

    ■ゲーミングPCの構築をサポートするBTOショップ

    ドスパラ新潟店

    オンラインゲームをやりたい人向けにカスタムした、ゲーミングPCだが、「カスタムなんて自分には無理だ」と思う人は世の中に数多くいる。そこで頼りになるのが(冒頭に記した大手3社を含む)BTOショップ。

    そのBTOショップの特徴は

    ・わざわざ家電量販店に行かなくてもインターネットを通じてパーツを購入できる。
    ・選んだパーツを組み立ててくれるので、手間が省ける。
    ・各パーツには、保証が付いている。
    ・各BTOショップでは、オリジナルのゲーミングPCを販売している。

    などだ。

    「BTOショップは、自分でゲーミングPCをカスタマイズする時間がなかったり、そもそも知識がなかったりする人向けに、PCの構築、パーツの交換、そのほか様々なサポートを提供してくれます」(関係者)。
    つまり、BTOショップの普及で、初心者でも手軽にゲーミングPCを始めることができる世の中になったと言える。

     

    ■PCの構造についての初歩的解説

    ところでPCの構造はどのくらい複雑なのだ。
    「実は、必須の部品6つだけでPCはつくれます。あとは組み立てだけなので、実はそんなに難しいことではありません」(経験者)。
    PCケース(パーツを収納する箱)、マザーボード(PCの伝達回路)、電源(スイッチ)、CPU(PCの頭脳)、メモリ(データ処理)、HDD・SSD(データ保存)の6つだ。

    ケース

    また必須ではないが、光学ドライブ(何かと必要)や、グラフィックボード(ないと大型ゲームはほぼ無理)はあったほうがいいという。

     

    【CPU】
    演算・情報処理などパソコンの頭脳にあたる。CPUの中心部分であり、実際に処理を担っている場所を「コア」と呼ぶが、コア数が多いほど処理が早くなる。会社でたとえると、社員数(コア数)が多いイメージ。

    また、CPUがこなすことのできる仕事の数を「スレッド」と呼ぶ。スレッドが多ければ多いほど、並列処理できる仕事が増える。
    会社でたとえると、多数のタスクを同時に処理できる優秀な社員というイメージだ。

    1秒間でどれだけクロック(信号)があるか、つまり1秒間に演算できる回数を表ししたのが「クロック周波数」。おもにGHzで表示され、2・3GHzなら1秒間で約23億回ものクロックがあるということになる。会社でたとえると、対応の早い優秀な社員というイメージだ。

    このCPUのメーカーは、intel社、AMD社の2社がある。
    IntelのCPUは多くの製品に踏査されており、初心者からプログラマー、グラフィッカーなど幅広いニーズに対応している。
    AMDは優秀なグラフィック性能とコストパフォーマンスに強みがあり、コスパ重視の自作PCユーザー上級者、玄人向けという。

    Intel
    AMD

     

    【HDD・SSD(ストレージ)】
    データを保存する場所。HDD(ハードディスクドライブ)は、磁力を帯びた固い円盤(ハードディスク)にデータを記憶させる。一般的にHDDの容量は、500GB(ギガバイト)以上で、システム用に500GB~1TB(テラバイト)、データ保存用に1TB~4TBが使われる。
    1TBは1000GBで、1TBのHDDには、写真を2万7000枚保存できるそうだ。

    SSDはUSBメモリーのように、内蔵しているチップにデータの読み書きをして保存する方式の記憶媒体。転送速度は、従来のHDDと比べ約5倍ある一方で、繰り返して書き込み作業を行うと寿命を迎えてしまう欠点があるという。

    会社でたとえると、HDDが過去の書類が並んでいる棚で、SSDはすぐに情報を調べることができるタブレットやスマホのようなイメージだ。

    HDD・SSD

     

    【メモリ】
    主記憶装置などと呼ばれる。データを長期的に保存するHDDなどは、磁気によってデータを読み書きしていて、処理に時間がかかる。これに対し、メモリはデータを電気的に一時保管する場所。ここで、データのやり取りをすることで、PCを速く動かせるという。なおメモリの容量が大きいほど、たくさんのソフトをまとめて動かしたり、大容量のソフトを速く動かしたりすることができる。

    【グラフィックボード】
    ディスプレイに画像をキレイに映し出すための部品。グラフィックボードを取り付けると画像の発色数や、解析度などが向上する。このため、グラフィックボードの性能の優劣によっては、実力で勝っている相手に負けてしまうこともあるそうだ。
    なおグラフィックボードには、GPUが搭載されている。CPUがPC全体の計算処理をする頭脳だとすると、GPUは映像に関する計算処理をCPUに代わって行う脳、と考えるとわかりやすいそうだ。
    グラフィックボードを製造しているのは、NVIDIA(エヌビディア)とAMDの2社。
    NVIDIAはグラフィックボードで高シェアを誇り、低消費電力などの特徴があり、高画質でゲームを楽しみたい人など向けという。
    AMDは動画がなめらかで、映画、アニメをよく見る人や、仮想通貨でマイニングしたい人向けという。

    NVIDIA
    AMD

    ところで、ゲーミングPCには、「メモリを増やしたい」などといったニーズが多いので、本体が大きいほうが向いている。

    ■オススメのBTOショップは?

    ここでは、ゲーミングPCを販売しているBTOショップを紹介する。

    【ドスパラ】
    ・ドスパラは、ゲーミングPC、ノートPCの「GALLERIA」シリーズを発売している。
    ・WEB以外にもドスパラ専門の直営店が、新潟市を含む全国に約20店舗ある。
    ・神奈川県の綾瀬に工場があり短納期で出荷できるほか、PCの相談窓口もある。
    ・セールや様々な特集にも取り組んでいる。

    ※8月30日(金)17:00まで、税別1500円以上の会計で、税込750円引きとなるクーポン配布中。
    対象は上海問屋商品(下記サイト)。

  1. ドスパラ

    【マウスコンピューター】
    ・メインブランドの「mouse」、ビジネスPC「MousePro」、ゲーミングPC「G-Tune」、クリエイターPC「DAIV」など様々な用途に対応。
    ・パーツだけでなく、サポート期間の延長や、より充実したサポート項目がついた「安心サポート」など、サービス・サポートのカスタマイズも行っている。
    ・24時間365日、安心の電話サポート

  2. マウスコンピューター / TOP

    【パソコン工房】
    ・一般向けとなるデスクトップPC・ノートPCに加えて、遊びに強いゲームパソコン、創作意欲を形や音で表現できるクリエイター向けパソコン、優れた処理性能で仕事をこなせるビジネスPCなど、あらゆる用途に対応するPCラインアップ。
    ・近くのユニットコムグループ店舗で送料無料で受け取れる「店舗受け渡しサービス」。
    ・買ったPCの活用法など、直接店舗スタッフにアドバイスを受けることができる。
    ・新潟市に店舗がある(下の写真)。パソコン工房 -デスクトップパソコン

    【マイニングベース】
    ・PCパーツを製造する世界的大手メーカーと直接取引を実現していて、ハイスペックなデスクトップPCを10万円を下回る価格から販売。
    ・PCにライトアップ用のLEDを取り付け、「インスタ映えPC」としても注目されている。

    マイニングベース

    パソコン工房新潟女池店

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