コジマタケヒロのアルビ日記「直感と経験値、そして化学反応 千葉和彦選手」


千葉和彦選手(©ALBIREX NIIGATA)

広島時代には3度のJ1優勝を経験した、対人能力の高いセンターバック。背番号35、千葉和彦選手が頼もしい。

今季の開幕となる北九州戦で、チーム初ゴールを記録。第9節、栃木戦ではアディショナルタイムに貴重な同点弾。守備面だけではなく、チームを助ける攻撃的プレーも印象的な選手。

そんな千葉選手が、またしてもやってくれた。

同じ勝点を記録している甲府をホームに迎えた第31節。0対0のまま、アディショナルタイムへ。勝ちを諦めかけた人もいたであろうその時間に、ひとつのパスで試合が動く。

「アディショナルタイムに入ってから考えていたのは、75分以降ずっと押し込んでいたので、あわよくばセットプレー含めて、1点取りたいということ。外に流すという選択肢ではなく、縦にボールを入れたのは感覚的なところと、相手のディフェンスのスライドが間に合っていなかったのに気づいたから」

千葉選手から1本の縦パスが島田譲選手に入る。

「一瞬、目があったんです、千葉さんと。だから、パスが来るんじゃないかって思っていました。プロになってからは手堅いプレーが多くなりましたが、子どものときから実はああいうプレーが得意だったんですよ」と島田選手。

試合後、チームメイトから「イニエスタがいた」といわれたという島田選手のループパスがペナルティーエリア内の谷口海斗選手に通る。谷口選手が落としたところにロメロ フランク選手が走り込み、左足一閃。

「東京ヴェルディ戦でいえば、三戸舜介選手。甲府戦でいえば、田上大地選手や得点を決めたフランク選手。試合から遠ざかっていたり、途中交代で入ってきた選手がチームに貢献するプレーを披露している。これがチーム内に刺激をくれているし、勢いをもたらしてくれている。この後半戦の最後の部分、これからの試合では非常にこういったことが大きな意味を持つと思っています。勢いのある選手が出てきて活躍することで、『次は俺も!』っていう選手が絶対出てくる。そういった意味でいえば、サッカーはたった1試合でチーム力が上がるスポーツです。今、僕らは連勝といういい形できていて、チーム力が上がっている最中。全然、まだ昇格の可能性はあると思っています。まず1試合、1試合、勝点3を取りにいきます」

難しい試合でどうプレーすべきかを知っていて、チームを活性化する術も心得ている。そんな実に頼もしい仕事師が新潟にはいる。

 

◎アルビライター コジマタケヒロ

練習、ホーム戦を中心に日々取材を続ける、アルビレックス新潟の番記者。また、タウン情報誌の編集長を務めていた際に、新潟県内の全日本酒蔵をひとりで取材。4冊の日本酒本を出した、にいがた日本酒伝道師という一面も。(JSA認定)サケ・エキスパート



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