三井住友海上が佐渡汽船と「最大風速」を対象指標とした天候デリバティブ契約

定期便欠航による収益減少を回避

三井住友海上火災保険株式会社(新潟支店)は、佐渡汽船株式会社と天候デリバティブ契約を締結した。三井住友海上が、新潟県内で「最大風速」を対象指標とした天候デリバティブ契約を結ぶのは初めて。

佐渡汽船は、佐渡島と本土の間で定期便を運航しているが、台風や低気圧の接近に伴う欠航で収益が減少してしまうリスクを抱えている。両社では、こうした欠航による収益減少を回避することを目的に、天候デリバティブ契約を締結した。佐渡島および新潟市内の観測点で一定以上の風速を観測したさいに、佐渡汽船は(運行か欠航にかかわらず、)天候デリバティブ契約に基づき、資金を受け取ることができる。これにより、欠航による収益の減少リスクをヘッジすることができる。期間は9月から10月まで。

天候デリバティブは、異常気象や天候不順に伴う損失を軽減するため、気温、降水量、風力、積雪量などで「異常気象」が発生した際に金銭の授受を行う取引。期間は「12月1日から3月31日」「2月1日から3月31日の土日祝日」「イベント開催日」といった具合で設定される。料金は「小雪日1日あたり30万円」「平均気温0・01度あたり2万円」などと設定され、最大の受取額は500万円ないしは1000万円などといった額になるようだ。

新潟でも、暖冬により石油が売れなくなるリスクを回避したいガス販売会社、雪不足で顧客が減るリスクを回避したいスキー場、大雪で駐車場の除雪費用がかさむリスクを回避した商業施設、日照不足で野菜が不作となるリスクを回避したい生産者、冷夏により夏物衣料や飲料の売り上げ減少リスクを回避したい企業(メーカー・小売り)など、さまざまなニーズで利用されている。

今後も三井海上(新潟支店)では、天候リスクに対応する商品を積極的に提供し、企業などをサポートしていく。

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