伊藤園お~いお茶新俳句大賞(中学生の部)を受賞した田村煌氏が新潟県の米澤朋通副知事を表敬訪問

大賞を受賞した田村煌氏と新潟県の米澤朋通副知事

中学生の部46万3000句の応募の中から大賞に選ばれる

株式会社伊藤園(東京都渋谷区)が主催する「第三十回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」において、「中学生の部」大賞を受賞した新潟大学教育学部附属新潟中学校3年生の田村煌氏(14歳)と、同社北関東・東関東地域営業本部長 執行役員の佐々木貴浩氏、上越地区営業部長の森川博行氏などは10日、新潟県の米澤朋通副知事を表敬訪問し、受賞を報告した。

おーいお茶(発売当初は別の商品名)は1985年に世界で初めてとなる緑茶の飲料として発売された。その後、1989年(平成元年)に現在の「おーいお茶」に名称を変更、この名称変更に合わせて、新俳句大賞を始めた。

お~いお茶

当時、歌人の俵万智が発表した歌集「サラダ記念日」がヒットするなど俳句などがブームとなっていたが、発表できる場が少なかったという。そうした背景に加え、発表された作品を商品のパッケージに掲載することで、お茶を飲むひと時をもっと楽しんでもらいたいと、新俳句大賞を始めた。俳句は通常季語や五・七・五のルールなどがあるが、新俳句には、多くの人が楽しんでもらいたいと、そうしたルールは設けていない。

パッケージに掲載されたいというモチベーションや、国語や英語の授業の一環として取り組まれていることなどもあって、応募数は増加。スタート時、4万句だった応募数は、直近で200万句(国内外57か国)の応募があり、日本一の創作俳句コンテストに成長したという。また今回(第三十回)、中学生の部には46万3000句の応募があり、田村氏はその頂点に輝いたことになる。なお過去に新潟県からは、田村氏を含めて3名が大賞(今回の三十回と、五回、十九回)に輝いている。また新潟県からは今回28名が入賞している。

佐々木氏は、冒頭のあいさつで、「おーいお茶は(現在の名前になって)今年で30周年を迎えた。このおーいお茶は健康飲料や美味しい飲料としてだけでなく、人と人をつなげるコミュニケーションツールとしても考えてきた。そこで、30年前から、俳句を通して人と人を繋いでいこうという活動をやってきている」と説明。さらに続けて、「中学生の部で田村さんが大賞を受賞された。この2つ(新俳句大賞の目的と、田村氏の受賞)を知ってもらいたく本日伺わせていただいた」と話していた。

表敬訪問の様子

また田村氏は、「今回、授業の一環でクラスメイトと一緒に、自分なりに俳句をつくらせていただいたが、その俳句が新潟県の中学生として初の大賞をいただいて嬉しい。それと同時に先生や友達が俳句の掲載されているお茶を買ってきてくれて嬉しかった。さらに、俳句をあまり作ったことがなかったが、46万分の1という確率の中で選ばれたことは本当に自信になった」と語っていた。

なお田村氏は、今年7月に東京都内で行われた表彰式で伊藤園より賞金20万円と副賞が贈られたほか、受賞作品が現在発売中の飲料「お~いお茶」のパッケージに掲載されている。

(大賞に輝いた作品)
十五夜に飛ぶ蝙蝠(こうもり)よ眩しいか

(作者より)
秋の十五夜の澄みきった空には満月が明るく輝いています。そんな空を飛ぶ一匹の蝙蝠はどんなことを想っているのか、人と同じように眩しいほど満月がきれいに輝いていると想っているのか、月のきれいさと蝙蝠の不思議さについて詠みました。

(選評)
満月の十五夜の中へ、突然蝙蝠が飛び出して来ました。思いがけなく場違いなところへ飛び出してしまったのかもしれません。まるで新人さんが、ライムライトの当たる晴れ舞台に飛び出してしまったような感じで、蝙蝠自体が一番驚いているのです。「眩しいか」は作者の見立てですが、蝙蝠の羽ばたきが羽で眼を覆っているようにも見えて来ますね。