天皇皇后両陛下がご来県

「国民文化祭」「全国障害者芸術・文化祭」の開会式にご臨席

16日、天皇皇后両陛下が、「第34回国民文化祭・にいがた2019」および「第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会」の開会式にご臨席のため、来県された。

新潟駅にお着きになられた天皇皇后両陛下。ホームでは、花角英世・新潟県知事、岩村良一・新潟県議会議長、花岡和道・新潟県警察本部長、中原八一・新潟市長、佐藤豊美・新潟市議会議長のほか、地元選出の国会議員や県議会議員が出迎えた。また、新潟駅前や沿道も多くの一般奉迎者で溢れかえっていた。16日夜に行われた記者会見によると、一般奉迎者数は、新潟駅前が870名、駅からホテルオークラや朱鷺メッセまでの沿道が9362名だったという。

新潟駅にご到着された天皇皇后両陛下

新潟にご到着された天皇皇后両陛下は、新潟市内で関係者とご会食された後、朱鷺メッセで行われた「第34回国民文化祭・にいがた2019」および「第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会」の開会式にご臨席。天皇陛下が、お言葉を述べられた。

なお、今回の国民文化祭のテーマは「文化の丁字路〜西と東が出会う新潟〜」。北前船によって海路から上方文化、陸路から江戸文化が新潟の地でT字のごとく交差・融合したことを表している。また11月30日までの開催期間中、県内全域で179事業が実施され、観光や産業、食文化といった特色ある地域文化の魅力を発信していくという。

お言葉を述べられる天皇陛下

開会式の会場

【天皇陛下のお言葉】

「第三十四回国民文化祭・にいがた二〇一九」・「第一九回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会」の開会式に当たり、皆さんと共に出席できることをうれしく思います。

新潟県は、広く日本海に面し、長く変化に富んだ海岸美と四季折々の豊かな自然に恵まれるとともに、信濃川流域で発見された縄文時代を代表する「火焔(かえん)型土器」や、江戸後期に長岡・小千谷地域にて生まれ、海外でも高い評価を受けている錦鯉など、古くからそれぞれの地域ごとに特色のある伝統文化・郷土の歴史を育んできました。
また、新潟県には、北前船によって海路から上方文化、佐渡島の金銀の運搬により整備された陸路から江戸文化がもたらされ、それらが互いにTの字のごとく交差、融合する文化の丁字路を形成してきました。

この新潟の地において、全国各都道府県、さらには海外からも、様々な文化活動に取り組まれている方々を迎え、国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭が開催されることは、誠に意義深いことです。関係者の皆さんが開催のために払われた努力に対し、心から敬意を表します。

今大会は「文化の丁字路〜西と東が出会う新潟〜」というテーマの下、県内を七つのエリアに区分し、各エリアの特色ある文化を発信するとともに、障害のある方もない方も共に楽しみ、感動を分かち合い、交流の輪を広げていく技術や工夫を積極的に取り入れていると聞いています。

このような取り組みを通じて、地域や分野、世代を超えた幅広い交流の輪が広がり、地域の伝統芸能や文化を見つめ直す契機となり、さらには多くの方が芸術文化に触れやすい環境づくりへつながることを期待しています。

「国民文化祭・にいがた二〇一九」・「全国障害者芸術・文化祭にいがた大会」が大きな成功を収めることを願い、私の挨拶といたします。

なお開会式には、特別招待者や、一般入場者など1844名が参加した。また開会式の後、オープニングフェスティバルが行われ、県内各地の伝統芸能や洗練されたパフォーマンスなどが披露され、両陛下もご覧になられた。

開会式で国歌斉唱を行った三条市出身のシンガーソングライター、佐藤ひらりさん。視神経低形成により、生まれつき全盲という(写真は国歌斉唱時のものではありません)

世界大会「ヴァイブ・ダンス・コンペティション」のジュニア部門で今年2連覇を果たしたダンスチーム「Chibi Unity」。オープニングフェスティバルでは大きな役割を果たした

新潟ろうあ万代太鼓豊龍会

 

その後、両陛下は、オープニングフェスティバル出演者とのご交流にのぞまれた。

オープニングフェスティバルの出演者らとご交流。終始目を合わせ、優しいお言葉をかけられていた

 

また午後6時半から、新潟市中央区のやすらぎ堤で、「天皇皇后両陛下行幸啓 奉迎行事(提灯奉祝)」が行われ、多くの県民が提灯と国旗(小旗)を手にしながら万歳三唱を行い、両陛下への感謝の思いを表したほか、御即位を祝った。16日夜に行われた記者会見によると、「提灯奉迎におこたえになられていた」という。

提灯奉迎

 

16日夜には、新潟県と宮内庁が記者会見を行った。それによると、16日夕方に花角知事が県税概要聴取の中で、天皇陛下に、県の産業(五泉や見附のニット、燕三条の金属加工、ジャパン・ハウスロンドンでも展示されていたマジック・メタル)について説明したという。また16日昼に行われたご会食の冒頭に、今年6月に山形県や村上市で発生した震災に対するお見舞いのお言葉を述べられていたという。

なお会見では中村久之侍従が両陛下から感想を預かり披露していた。

【両陛下のご感想】

7年ぶりに、また2人揃ってでは約16年ぶりに新潟県を訪れることができ、うれしく思います。(新幹線の)車中からは稲刈りの時期を迎えた美しい田園風景が眺められました。

本日、「第34回国民文化祭・にいがた2019」・「第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会」が全国各地および海外から多くの参加者を迎えて開会したことをうれしく思います。この国民文化祭を契機として、新潟県内各地の特色ある文化が再認識され継承されていくとともに、新しい文化が創造されていくことを願っています。

開会式に引き続きオープニングフェスティバルに出席しましたが、新潟県内の様々な郷土芸能など、歴史に根ざした文化と現代的なパフォーマンスが見事に融合した見応えのある舞台でした。

夕刻、花角新潟県知事さんから県勢の概要についてお話を伺い、新潟県が現在取り組んでいる諸施策について理解を深めることができました。その後の提灯奉迎もうれしく思いました。また本日、多くの県民の皆さんにあたたかく迎えて頂いたことに感謝いたします。

「第34回国民文化祭・にいがた2019」・「第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会」の成功を心から願っています。