ブルボンによるローリングストック用ミネラルウォーター「新潟県防災天然水500ml」が新発売

株式会社ブルボン・吉田康代表取締役社長(左)と、佐久間新潟県副知事(右)

出羽三山の地下水を、「消費しながら備蓄する」ローリングストック

株式会社ブルボン(柏崎市、代表取締役社長・吉田康、以下「ブルボン」)は、新潟県防災局の協力のもと、ローリングストックの考えを取り入れて開発したミネラルウォーター「新潟県防災天然水500ml」を、10月22日(火)に新発売する。

ローリングストックとは、災害時に必要な非常食などを「消費しながら備蓄する」という考え方。長期保存できる非常食も、準備したまま放置しておくといずれ賞味期限切れを迎える。いざ非常食が必要な災害時における、こうした事態を避ける方法としてローリングストックは、普及・啓発が進められている。

県もローリングストックの普及・啓発を進めていたものの、なかなかそれが浸透しない状況にあった。そこでブルボンの持つ、備蓄に役立つミネラルウォーターのノウハウを、ローリングストックの普及・啓発および災害時における情報提供源としても活用したいとの考えから、県の防災局とブルボンとのコラボレーションが生まれた。

県ならびにブルボンは同商品を、家庭や職場の玄関、出入り口、キッチン、食堂など、目につきやすい場所に常時置きながら使い、買い足すことで、防災備蓄としての用途に加えて「水の身近置き」を提案している。なお採水地は山形県鶴岡市羽黒町で、出羽三山の地下水そのものだ。

ブルボンにとって、ミネラルウォーターならびに災害支援との関りはとても深い。ブルボンがミネラルウォーターの生産をスタートさせたのは、1995年1月17日。阪神・淡路大震災の日で、ストック生産するはずであった水を急遽、救援物資として関西地区に送り続けた経験がある。

さらには2004年の中越地震や2007年の中越沖地震の際に、被災地の避難所等へお菓子や飲料水等を社員が持参したり、NPO法人と協力して炊き出しを行うなどの経験からも、災害支援に必要な要素などの知見を深めてきた。そもそも柏崎で和菓子屋を営んでいたブルボンが、地方での量産工場による菓子作りを決意したのも、1923年の関東大震災で地方への菓子供給がストップした窮状を見たからであった。

「新潟県防災天然水500ml」のラベル

このようにして生まれた「新潟県防災天然水500ml」のパッケージには、ローリングストックの方法を紹介するイメージが描かれている一方で、大人も子どもも親しんでもらえるように、新潟県の宣伝キャラクター「トッキッキ」があしらわれている。また一方では災害時に、パッケージから即座にスマートフォンやタブレットで「新潟県防災ナビ」にアクセスできるよう、同アプリへのQRコード情報が記載されている。

ブルボンによると、ペットボトルの形状にも工夫を加えている。通常のペットボトルより2mm大きな開口部は、キャップを開けやすく、飲みやすい仕様だ。またペットボトルを手に取って力を入れやすいように工夫された、ジャバラのような横向きの凸凹が入っている。これは握力の弱い人でもなるべく落としたりしないようにするためであり、またこの形によってペットボトルを上から潰して小さくしやすく、廃棄における環境にも配慮している。

ボトルにも工夫がされている

【新潟県防災天然水500ml】
内容量/500ml
発売日/2019年10月22日(火)
販売チャネル(予定)/新潟県内量販店、ドラッグストア、小売店、売店
通信販売/通信販売、オンラインショップでは24本入りケース販売のみ取扱い
価格/希望小売価格100円(税別・一本当たり)
賞味期限/25ヶ月

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