そば処上州屋(燕市)の新経営体制がスタート。4月には新メニューも追加

金子亮料理長と奥様の知子さん

34年間にわたり地元に愛され続けてきた「そば処上州屋」(燕市)。代表(オーナー)である遠藤秋光氏は、後継者不在と、自身の高齢化から昨年、有限会社三共化研(燕市)の代表である小林進氏に経営権を譲渡。今年1月1日から新たに、小林氏が代表取締役に就任した株式会社上州屋による運営がスタートした。実質、店を切り盛りしているのは、小林氏の娘婿で料理長に就任した金子亮(まこと)氏。今後、そば処上州屋の持ち味(人気メニュー)に加え、東京・吉祥寺にある高級日本料理店などでの経験を活かし新たなメニューを開発、追加していきたいという。

そば処上州屋は昭和60年に創業し、これまで34年間、そば処上州屋の屋号で経営してきた。だが、冒頭に紹介した通り、オーナーである遠藤秋光氏の高齢や後継者不在(息子は違う仕事をしているそうだ)を理由に経営権を譲渡した。

新たに経営を担うことになった小林進氏は、上州屋の常連客で、以前からたびたび「この店をどうするの?」と遠藤さんに聞いていたそうだ。遠藤さんの答えは「買い手がいれば売ってもいい」というものだったという。つまり、かつてから経営権の譲渡は話題に上っていたのだ。

そうしたなか、昨年秋、燕市内の工場に勤務していた金子亮氏がケガで入院するハプニングが発生。これが契機となり、一気に経営権譲渡の話が進んでいったという。「私が入院している時にどんどん話が進んでいました」と金子氏は振り返る。

店内

金子氏は燕市出身。父親は燕市で仕出し店を営んでいた。母親は新潟市中央区の東掘にあった「すし竹」の出身。こうした環境で育った金子氏は高校卒業後、将来家業を継ぐことを視野に、静岡・熱海のホテル(約4年半)や、東京・吉祥寺の日本料理店(約1年間)で、日本料理(コース料理)の仕事に携わった。「熱海のホテルでは(日本料理研究会技術理事でもあった)田中吉郎氏から教わりました」(金子氏)。なお田中吉郎氏は新潟市の出身で、金子氏の父親とともに、(金子氏の母親の実家でなる)すし竹で働いた間柄だという(金子氏の両親も、すし竹で出会った)。

その後、東京から新潟に戻った金子氏は、父親の仕出し店で働き始める。しかし平成27年、店の一部が道路拡幅用地にかかったことを機に店を廃業した。これを機に金子氏は燕市内の工場に転職。そこでケガをしたのだ。

 

今年4月に「二代目上州屋竹のこ」に店名を変更

1月1日付で料理長となった金子氏は、日本料理の経験はあるが、そばづくりりの経験はない。そこで、3月まで、(前オーナーである)遠藤夫妻に仕事に出てもらい、「その間に、そばについて修行をしたい」(金子氏)と話す。

ただ、4月からは、これまでのそば処上州屋の持ち味を活かしながらも、“自分流”も出していきたいという。「店では、ダシがおいしいということもあり、カツ丼(900円)、親子丼(800円)、カツ煮定食(900円)など丼物が人気で、komachi(新潟の女性のための情報誌)にもときおり取り上げられています。こうした人気メニューを活かしながら、自分な新たなメニューを加えていきたい」(金子氏)。

4月以降の同店に注目が集まりそうだ。

【店舗概要】
営業日/木曜日から月曜日(火曜日はランチのみ)
定休日/水曜日
営業時間/
ランチ(11:00~14:00)、夜(17:00~21:00.ラストオーダーは20:30だが曜日などによって延ばすことも可能)

店内。ここでは最大20名の宴会ができる