風しん患者の届け出があったことなどから新潟市が予防を呼びかけ

新潟市は、14日に新潟市内の医療機関から新潟市保健所に風しん患者(30代男性)の届け出があったことに加え、全国的に風しん患者の報告が多くなっていることから、予防を呼びかけている。

新潟市報道資料より

風しんは、風しんウイルスによっておこる感染症。潜伏期間は14日から21日で、主な症状は、発熱、発疹、リンパ節の腫れなど。風しん患者のくしゃみやせき、唾液のしぶきなどの飛沫などによって他人にうつるという。

一度かかったり、予防接種で十分な免疫をもっていれば、かかる心配はないと言われている。ただ、風しんの抗体がない女性が、妊娠初期に風しんに感染すると、難聴、心疾患、白内障などを主症状とする先天性風しん症候群の赤ちゃんが生まれる可能性があるという。

市では、医療関係者、妊婦と接触する機会が多い人で、予防接種を2回受けていなかったり、予防接種歴が不明だったりする人は、風しんの抗体検査や予防接種を検討してほしいとしている。また、発熱、発疹、リンパ節の腫れなどの症状が出たことから医療機関を受診しようとしている人は、事前に医療機関に連絡し、マスクを着用して受診してほしいと呼びかけている。

抗体保有率が低い世代の男性などは公費で予防接種が受けることが可能

一方、全国的に風しんが流行していることを受け、国では令和3年度末まで、これまで風しんの予防接種をしたことがない男性を対象に無料で抗体検査を実施し、抗体のない人には予防接種を無料で行っている(風しん追加的対策)。

追加的対策の対象者は、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性。この世代の男性は、これまでに予防接種法に基づく定期接種を受ける機会がなく、抗体保有率が他の世代に比べて低い(約80%)ためという。

そこで、令和3年度末までの期間限定で風しんの抗体検査・予防接種を公費で受けられるようにし、この世代の抗体保有率を90%以上にすることを目指している(ちなみに、今回の対象世代の男性と同じ世代の女性は、中学生の時に風しんの予防接種を受ける機会があったため、抗体保有率は 96.7%)。

イラストはイメージ