「にいがた酒の陣2020(新潟市)」が中止、新型コロナウイルス感染症拡大の影響


2018年の「にいがた酒の陣」会場

新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、3月14・15日に開催を予定していた「にいがた酒の陣2020」が中止となった。新潟県酒造組合及びにいがた酒の陣実行委員会が20日、新潟市中央区で発表した。さらに、3月13日に開催される「新潟清酒試飲商談会2020」や、3月15日に開催される「第12回新潟清酒達人検定」も合わせて中止となった。

中止の判断は、20日に開催された臨時会議で決定。中止の具体的な理由について、海外を含め広域から多くの来場者が見込まれることや、会場内は常に混雑し濃厚接触が避けられないことを挙げ、強行した際のリスクの高さを考慮した苦渋の判断と説明し、中止について理解を求めた。

記者会見を行う新潟県酒造組合会長の大平俊治氏(左)とにいがた酒の陣実行委員長の斎藤俊太郎氏(右)

販売済みの2000~3000枚の前売り券の料金や新潟清酒達人検定の受験料は払い戻しとなり、後日、「にいがた酒の陣」公式ホームページで具体的な方法について告知される予定だという。

また、中止した「にいがた酒の陣2020」に代わるイベントの開催は、新型コロナウイルス感染症の収束の見通しが立たないことや、多くの来場者を収容できる開催場所の確保が難しいことなどもあって現状、想定していないという。ただ、「にいがた酒の陣2020」で振舞う限定酒を既に準備していた酒蔵もあるため、これら限定酒は別の形で提供することも検討されているという。

一方、新潟市の中原八一市長は、にいがた酒の陣2020の開催中止が決まったことを受け、コメントを発表した。コメントは以下の通り。

酒の陣は、日本酒で新潟を盛り上げる一大イベントとして、県内外の多くの皆さまが楽しみにされていますが、今回中止となったことは誠に残念に思います。しかし、国内において新型コロナウイルスの感染が徐々に拡大している中、会場内が大変混雑する状況であることを考慮し、今回の中止を決定したことは、致し方ない判断であると考えています。新型コロナウイルスの感染拡大が一刻も早く収束し、来年の酒の陣が無地開催されることを心から願っています。

「にいがた酒の陣」は2004年から開催され、2019年の開催時には2日間で約14万人が来場するなど、日本酒をテーマとするイベントでは日本最大級だ。今年は、何回でも試飲できる方式から回数券方式となるなど、これまでのスタイルを変え、新たなイベントとなることが見込まれていた。イベント会場である朱鷺メッセ周辺には毎年、来場を待つ人々で長蛇の列ができるほどであり、県内の酒蔵をはじめ飲食業界や観光業界への打撃は避けられないと予想される。

なお、今回を除いて酒の陣が過去に中止されたのは、開催前日に東日本大震災が発生した2011年のみであり、今回は2度目の中止となる。