ヴァーテックス(新潟市)が日本の伝統製品・技術を使った生活雑貨商品シリーズ「DENTRA」のラインアップを拡充


手ぬぐい(2月)

ヴァーテックス(新潟市江南区)は、日本の伝統製品・技術を使った生活雑貨商品シリーズ「DENTRA」の商品ラインアップを拡充する。具体的には、これまでの「アルミエコストロー」、「注染手ぬぐい」、「ご祝儀袋」に加えて、「ブックカバーとミニトートバッグ」、「木工知育玩具」、「ビーチサンダル」、「撥水ふろしき」、「折り畳み傘」、「おやさいクレヨン&ぬりえセット」を今春相次いで発売する。

織物、伝統生地、風呂敷——。日本各地には素晴らしい産業や技術が伝統文化として息づいているが、ライフスタイルや、大量生産品の台頭などにより、需要が先細りしているものも少なくない。こうした中、ヴァーテックスでは、伝統産業を後世に伝えていこうと、伝統製品や技術を使った生活雑貨商品をこれまでにない視点で開発。DENTRAシリーズとして販売し、今のライフスタイルにあった使い方を提案している。また各地の伝統製品を組み合わせることで付加価値を高めた商品もDENTRAシリーズとして開発・販売している。

昨年春、社内にDENTRAの部署を設置し、商品開発を開始。第一弾の商品として昨年7月、「アルミエコストロー」(980円)、「注染手ぬぐい」(1,600円)の販売を始めた。

「アルミエコストロー」は、金属加工の盛んな新潟県燕市産で、これまで冷たい飲料を冷たい状態で飲むことなどを念頭に販売されていた。こうした中、廃プラの動きが加速していることから、ストローの中を洗浄できるブラシ、持ち運びに便利な専用ケースをつけて売り出した。ストローの色は5色。今年2月には、「LIFE×DESIGN」のベストプレス賞(商品デザイン部門)を受賞している。

アルミエコストロー(グリーン)

 

また、「注染手ぬぐい」は、明治時代に大阪で生まれた伝統的な染め技法である「注染」で作られた手ぬぐいで、窓辺の桜(4月)、十五夜うさぎ(9月)など、1月から12月まで各月のイメージをデザインした手ぬぐいを揃えている。手ぬぐいとしての用途だけでなく、「おしゃれなタペストリー、テーブルクロス、弁当包み、タオル・ハンカチなど幅広い用途」(販売促進課・渡辺優一課長)で使うことができる。

手ぬぐい(7月)

【写真】手ぬぐい(8月)

 

その後、昨年10月までに、注染手ぬぐいを使った「ご祝儀袋」を発売した。
祝儀袋の袋部分は紙ではなく、先述の月別にデザインした手ぬぐいを使用していて、祝儀を手渡す月に合ったデザインを選ぶことができる。「もらった人は、思い出の詰まったタペストリー、テーブルクロスとして使うことができます」(同)。

ご祝儀袋(2月)

 

今春、相次いで新商品を発売

一方、昨年10月以来となるDENTRAシリーズの新商品として、「ブックカバー」(1,650〜1,850円)、「ミニトートバッグ」(2,700〜3,000円)、「木工知育玩具」(3,200〜4,200円)、「ビーチサンダル」(3,000円)、「撥水ふろしき」(3,800円)、「折り畳み傘」(価格未定、4,000円弱の見込み)、「おやさいクレヨン&ぬりえセット」(3,200円)を今春相次いで発売する。

「ブックカバーとミニトートバッグ」は、(ジーンズの産地である倉敷市の)倉敷デニム、丹後ちりめん、武州藍染、亀田縞を使用している。4月に発売予定。

ブックカバー(倉敷デニム)

 

ミニトートバック(亀田縞)

 

木工知育玩具は、木工製品工場が数多くある郡上八幡の木工職員が丹精を込めて作った木工玩具を知育玩具として今年4月に販売する。感受性を育む歯車を組み合わせた積木「はぐるまあそび」、ねじを回して指の巧緻を鍛える「ねじあそび」、大人から子供まで楽しめるボードゲーム「立体四目ならべ」がある。

立体四目ならべ

ビーチサンダルは、約500年前から作られ、柔道着にも使われている「刺子生地」を台(足を乗せる部分)と鼻緒に使用したサンダルで、5月に発売する。おしゃれであることに加え、書き心地が良く、壊れにくいことも特徴だ。カラーの異なる9アイテムある。

ビーチサンダル(レッド×レッド)

6月に発売する撥水ふろしき(サイズ1メートル×1メートル)は、水を運べるほど強い撥水コーティングが施されているほか、軽くてコンパクトのためカバンに入れておくこともできる。このため、災害時の給水バッグ、オムツ替えシート、傘がわりなど幅広い用途に使うことができる。

デザインは日本伝統柄(麻の葉、亀甲、七宝、花菱など)をベースにしたデザインとなる見込み。実際に商品化するデザインは、新潟デザイン専門学校の学生によるコンペ形式で決定する予定で、近く決まるそうだ(現在40〜50デザインが集まっているという)。「学生がデザインすることにより、ふろしきに馴染みのない若い学生自信がふろしきについて学んでいます。これにより、ふろしきの新たな用途や需要の拡大につながることが期待できます」(同)。

4月に発売予定の折り畳み傘も、日本伝統柄を使用。軽量で日傘として使用することができる。

折りたたみ傘(花菱)

 

6月に発売する「おやさいクレヨン&ぬりえセット」は、米油と野菜のパウダーで作ったクレヨン。このため、万が一、口にしても体に害を及ぼさない。また商品化に際し、絵本業界の有名な3つのキャラクター(エリック・カールの世界、レオ・レオニズ・フレンズ、こぐまちゃんえほん)を締結。専用ケースの中に、おやさいクレヨン10色、キャラクラーの塗り絵5枚が入っているという。

 

今後は販路拡大にも注力

現在、販路は、既存の取引先(レンタル店、雑貨店、お土産屋など)が中心。今後は、今年2月に出展した「東京インターナショナル ギフト・ショー」で同社のブースを訪れ、商品に興味を示した百貨店、着物店、雑貨店などを同社の営業担当が訪問し、新規販路として開拓していくという。併せて、DENTRAの専用サイトを春頃に開設し、PRしていく計画だ。