新潟県長岡市のカープがニシキゴイのECモール開設、今夏には海外販売も


ニシキゴイの販売サイト「KoiFan(コイファン)」

長岡市に本社を置く株式会社KaaP(カープ、元治孝文社長)はこのほど、ニシキゴイの販売サイト「KoiFan(コイファン)」を開設した。中間業者を通さずに、生産者が直接出品している点と、複数出店のECモールであることが特徴。同社の元治社長によると、生産者の複数出店は日本初だという。現在は国内向けのみの販売だが、今夏には海外向けにも拡大する方針だ。

同サイトは複数のニシキゴイ生産者が出品するニシキゴイからお気に入りの一匹を見つけることができるほか、中間業者の介在を減らし、価格は全てオープンになっているため、予算の範囲内で購入できるメリットがある。また、出品者は定期的に魚病(コイヘルペスウイルス病、コイ春ウイルス血症)の検査を実施し、輸出錦鯉養殖施設リストに搭載されている業者に限られており、ニシキゴイは出品者の養殖施設から直送する。

既に出品している株式会社錦鯉新潟ダイレクトのほか、新潟県長岡市、小千谷市、魚沼市の業者が近日中に出品予定。現在は40匹で、価格帯びは1万2800円から50万円。海外市場は東南アジア(タイ、マレーシア)やヨーロッパの富裕層受けに販売する方針だ。

同社は出品者から仲介手数料を取り、収益とする。

元治社長は大阪府出身の29歳。東京の私大を卒業後、大手商社に勤務し、国内製造業の海外進出のサポートや、ベトナムでの創業サポートなどを担当してきた。しかし、「商社はメーカーのサポートが中心となるが、自分がもっと業界と直接関わる仕事がしたい」(元治社長)と一念発起し、昨年9月に起業した。

幼い頃から観賞魚が大好きだった元治社長が実際に飼いたいと思ったが、ニシキゴイをどこでどう買ったら良いのか、相場がいくらかも分からなかったことがきっかけとなり、あらゆる情報がオープンになったECモールを思い立った。なお、錦鯉の生産者は全国で約500社あるが、そのうちの7割が、錦鯉発祥の地であり、カープが本社を構える新潟県にある。

一方、第四銀行、北越銀行、だいし経営コンサルティング主催の「にいがたスタートアップコンテスト2019」で優秀賞を受賞するなど、現在注目の若手経営者の一人と言える。

元治社長は、「消費者として自分が欲しいものを作った。一方で、生産者の中には新しい買い手を求めている方もいる」と話している。