津南町の「新潟県本ノ木遺跡出土品」(考古資料)を重要文化財に


尖頭器と土器(写真提供=津南町教育委員会、写真撮影=小川忠博氏)

国の文化審議会が19日に開催され、新たに津南町の「新潟県本ノ木遺跡出土品」(考古資料)を重要文化財に指定するよう、文部科学大臣に答申した。これにより、新潟県にある国指定重要文化財(考古資料)は10件となった(国宝1を除く)。

新潟県本ノ木遺跡出土品は、昨年10月16日、清津川を挟んで対岸に立地する壬・田沢遺跡とともに、「本ノ木・田沢遺跡群」として国指定史跡に指定されている。

今回、遺物(本ノ木遺跡から出土した縄文時代草創期の出土品一括)も国指定重要文化財に指定を受けるということで、ダブルでの指定となった。今後、津南町としては、2つの指定を受けて、津南町の歴史・文化の特色でもある縄文時代始まりの頃の様相を、その象徴である本ノ木遺跡を媒体として発信し、縄文文化の日本の中で培われた意義を広く伝えていきたいという思いがあるという。

一方、遺跡の発掘調査は、昭和31年に斧沢長介による第一次調査(調査面積は約12平方メートル)、昭和32年に山内清男による第二次調査(調査面積は約280平方メートル)が行われた。なおこの遺跡はその後の発掘調査によって、浅い浸食谷を挟んでA地点(南側)とB地点(北側)に分かれることが判明している。このうち新潟県本ノ木遺跡出土品は、A地点から出土した、土器片66点、石器1,214点、附の剥片・石核16点で構成される。

土器と土器片(写真提供=津南町教育委員会、写真撮影=小川忠博氏)

石器は、未成品を含む1,110点もの尖頭器を主体とし、それに削器、掻器、石斧歯が含まれる。なかでも尖頭器は、精巧に作られた完成品に加えて、半加工の未成品から製作途上で生じたと思われる破損品も多く含まれ、その形態は細身の柳葉形から、幅広の木葉形まで変化に富む。

尖頭器(写真提供=津南町教育委員会、写真撮影=小川忠博氏)

土器片は、縄文時代草創期に通有な押圧縄文やハの字爪形文が施文された土器を中心とし、器形は丸底および小形の平底を持つ深鉢形土器と推定される。押圧縄文は施文原体を土器の外面に押し当てて、爪形文は爪や箆状の工具を土器外面にハの字に刺突して施文されている。



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