「ニューズ・オプエド」に新潟県上越市長の中川幹太氏と3つの本業(複業)をもつ竹内義晴氏が出演、複業や地方移住について語る

新潟県上越市長の中川幹太氏(写真右)

17日18時から19時まで配信されたニュース番組「ニューズ・オプエド」に、新潟県上越市長の中川幹太氏と、新潟県妙高市にあるNPO法人理事長の竹内義晴氏が出演し、特集「複業、地方への移住を考える」について語った。

中川氏は1975年生まれ。関西で育った後、1998年に広島大学工学部に進学。(財)日本環境協会エコマーク事務局に勤務した後、上越市に移住。かみえちご山里ファン倶楽部事務局長、上越市議会議員(2期)を経て2021年11月に上越市長に就任した。

竹内氏は、妙高市在住で、NPO法人しごとのみらいを経営する傍ら、サイボウズ(株)、(一社)妙高市グリーン・ツーリズム推進協議会の「3つの本業」を持つ複業家。複業、フルリモートワーク、2拠点ワークなど「これからの働き方」を実践している。

中川氏は、地域活性化について、「雪は、雪かきをしなければいけないから大変だが、よその人から見たら魅力あるところがたくさんある。また食べているお米もものすごい美味しいが、毎日食べているとそれがわからない。まず市民の皆さんに、自分の土地に何があるのか知ってもらいたい」と話した。そのうえで、「日本全国、世界に売れるものを商品化していかなければいけないと思う」などと語っていた。

竹内義晴氏(写真右)

竹内氏は、地域の魅力について、「地域の中にいると案外言語化が難しいなって感じることはよくある。自然や空気が綺麗、水が美味しい、お酒が美味しいとかいろいろな言い方ができるが、どこの地域にでもある。(地域の魅力は)何かなって改めて考えたとき、その自然を生かして何かするっていうのはそこの地域の人しかできないので、人だと思った」などと語っていた。

また、移住者を増やす方策を尋ねられた竹内氏は、「(2017年にサイボウズにテレワーク、複業勤務で採用されて)、東京と妙高を行き来し始めたとき、別段東京に何かすごい思いがあったわけではないが、ふと気づいたら東京っていい街だなって思っている自分がいることに気がついた。地域の企業(の地域外に暮らす従業員)も、複業という形で週に1、2日、地域と(東京などを)行き来しながら仕事ができたら、その地域を徐々に馴染んで、その地域が好きになって、結果論として移住という形になっていくのかなと思う」と話していた。

一方、中川氏は、「地方に移りたいが、車を運転する気がない」という視聴者から寄せられたコメントに対する感想を聞かれ、「生活するうえで、交通機関は絶対に必要。ただ人口減少で路線バスは減少している。予約型の(オンデマンド)公共交通を市の周辺で作り上げながら、市中心部は路線バスで繋いでいく形の公共交通を作っていくことを試験的にやっていきたい」と語っていた。

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