佐渡汽船(新潟県佐渡市)が2021年12月期決算(連結)を発表、前年同期比5%増収も損失に


佐渡汽船

佐渡汽船株式会社(新潟県佐渡市)は21日、2021年12月期決算(連結)を発表した。売上高80億7,899万4,000円(前年同期比5.0%増)、営業利益△16億4,137万円(前年同期は△26億7,654万3,000円)、経常利益△17億4,519万2,000円(前年同期は△27億5,522万円)、親会社株主に帰属する当期純利益△16億7,198万3,000円(前年同期は△25億4,734万9,000円)となった。

コロナ禍の中、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、年初から断続的に緊急事態宣言が発出されたことから、感染症拡大地域との往来や旅行・帰省の自粛などにより、旅客、航送、貨物の主要3部門の輸送量はコロナ禍前の水準と比較すると、大幅に減少し、非常に厳しい状況が続いた。

このような状況の中、同社は2020年10月に策定した経営改善計画に基づき、昨年1月より燃料油価格変動調整金の制度改定を実施し、同年4月には貨物運賃の改定を実施。また、国による地域公共交通確保維持改善事業費補助金の金額が前年同期に計上した金額より増加したこと、旅客および航送の輸送量が前年同期をわずかながら上回ったことにより、売上高は前年同期を上回った。

費用面においても、同社では輸送量に見合ったダイヤ編成にて運航を行い、観光産業に付帯するサービスを行っている連結子会社では閑散期において施設の臨時休業などを行い費用の削減に努めた。

また、経営改善計画に基づき、慢性的な赤字を計上している小木・直江津航路の収支改善のため、関係機関との協議を経て、昨年4月よりこれまで就航していた高速カーフェリーに替えて、ジェットフォイルを同航路に就航させた。

セグメントごとの業績は以下の通り。

 

海運

旅客輸送人員は、76万3,971人(前年同期比0.5%増)、自動車航送台数は乗用車換算で、17万6,144台(前年同期比1.9%増)、貨物輸送トン数は13万407トン(前年同期比△7.0%)となった。

売上高は55億7,529万9,000円(前年同期比9.9%増)、セグメント利益(営業利益)は△14億6,833万6,000円(前年同期は△24億1,255万7,000円)となった。

 

一般貨物自動車運送

貨物輸送量は新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、佐渡産の農産物輸送や生活物資輸送等によりほぼ前年並みで推移した。費用面においては、燃料費の高騰があったものの、保有車両台数の減少などにより前年同期を下回った。

売上高14億2,438万6,000円(前年同期比△0.7%)、セグメント利益(営業利益)は2,387万4,000円(前年同期は△1,624万円)となりました。

 

売店・飲食

昨年4月から、小木直江津航路に就航する船舶が高速カーフェリーからジェットフォイルに変更になったことにより、同航路の輸送量が減少したことから、小木地区の売店・食堂の売上高は減少した。また、前連結会計年度においてはGo Toトラベル事業が実施されクーポン券利用による旺盛な需要があったが、同会計年度においては、同事業が実施されなかったため売上高は減少した。

売上高は5億3,700万6,000円(前年同期比△5.6%)、セグメント利益(営業利益)は△1億2,663万1,000円(前年同期は△1億3,671万6,000円)となった。

 

観光

売上高は3億7,248万7,000円(前年同期比△6.8%)、セグメント利益(営業利益)は△8,015万3,000円(前年同期は△1億2,507万8,000円)となった。

 

不動産賃貸

新型コロナウイルス感染症拡大の影響の長期化により、佐渡市民が移動を自粛しているため、両津港ターミナル周辺の航路利用者用の駐車場収入が減少したことから、売上高は前年同期を下回った。

売上高は7,945万7,000円(前年同期比△10.7%)、セグメント利益(営業利益)は△1,860万6,000円(前年同期は△1,502万5,000円)となった。

 

その他

清掃サービスの受託先の減少により売上高は前年同期を下回った。売上高は9,035万9,000円(前年同期比△27.4%減)、セグメント利益(営業利益)は△159万6,000円(前年同期は400万9,000円)となった。

また、佐渡汽船は21日、上越市小木直江津航路維持確保支援金の額の確定について上越市より通知があったと発表した。支援金の交付額は2億1,324万6,000円。

一方、佐渡汽船は21日、債務超過解消に向けた取り組みの進捗状況などについて発表した。

同社は、7日開催の取締役会において、株式会社みちのりホールディングスを割当先とする第三者割当による普通株式、種類株式及び新株予約権の発行並びに株式会社第四北越銀行を割当先とする第三者割当による種類株式の発行に係る議案を3月25日開催予定の定時株主総会付議することを決議した。佐渡汽船の株式は5月6日付で上場廃止となる予定。

今後、佐渡汽船はみちのりホールディングスのグループの一員となり、新経営体制のもとでの事業および組織構造改革に加えて、みちのりホールディングスが持つサービスのデジタル化とマーケティングノウハウの導入などあらゆる経営改善努力を実施していきたいとしている。



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