東北電力(株)が全火力発電所に最先端技術を活用したシステムを導入


東北電力(株)東新潟火力発電所(新潟県聖籠町)、東北電力提供

一部システムは顧客向けに事業化も計画

東北電力株式会社は28日、同社の全火力発電所に「設備の異常兆候の早期検知」および「熱効率の向上」の導入を完了し、運用を開始した、と発表した。

同社では、東芝エネルギーシステムズ株式会社(川崎市)と共同で、火力発電所のさらなる運用効率向上を目的に、ビッグデータ分析やIoTなど、最先端デジタル技術の導入に向けた検証を2017年より行っている。

検証の結果、2つのシステムが「設備の異常兆候の早期検知」および「熱効率の向上」へ貢献することが確認されたことから、2020年3月までに全火力発電所への導入を完了し、運用を開始したもの。

「設備の異常兆候を早期に検知するシステム」では、ビッグデータ分析技術を活用。過去の運転データから通常運転時にあるべき運転データを算出。実際の運転データと比較し、差が大きくなった場合は異常として警報を発報するもので、異常兆候の早期検知が可能。これにより重大な設備トラブルなどを未然に回避できる。

「運転条件の変更により熱効率を向上するシステム」では、IoT技術を活用。過去の熱効率が良好な時の運転データなど(基準値)と現在の運転データ(運転実績)を詳細に比較することで、熱効率が低下する要因を特定。特定した要因を踏まえて、運転条件(燃料、空気、水の投入量など)を変更することにより熱効率を向上させることができる。

一方、「設備の異常兆候を早期に検知するシステム」は、同社の火力発電所だけではなく、自家用発電設備を有している契約者や、各種製造業の契約者の設備の安全確保と安定運転にも貢献することができることから、同システムを活用した「高度な設備監視サービス」を2021年頃までに事業化したい考えだ。

東北電力(株)東新潟火力発電所(新潟県聖籠町)、東北電力提供



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