佐渡汽船の尾﨑社長、「来年4月から小木・直江津航路にジェットフォイルを導入したい」


7日に開かれた佐渡航路確保維持改善協議会

新潟県は7日、第3回佐渡航路確保維持改善協議会を新潟県庁で開いた。県や新潟市、長岡市、上越市、佐渡市のほか、交通事業者、観光団体関係者など約20人が出席、佐渡汽船が経営改善案を提案したほか、主に小木・直江津航路においてジェットフォイルを導入することなどについて議論した。

会議後のぶら下がり取材で、佐渡汽船株式会社の尾﨑弘明代表取締役社長は、現状のカーフェリー「あかね」を終了し、来年4月からジェットフォイルを導入していきたい考えを明らかにした。「あかね」の売却については明言を避けた。

尾﨑社長は「2015年に『あかね』を導入し、当初は予定通りの推移だったが、減少トレンドの中で費用がかさんだ。小木・直江津航路は赤字航路であり、収支の改善のためにジェットフォイルを導入することを提案している。『あかね』では年間5万人が車を乗せていない人で、これを横ばいと見込んだ場合、現在の年間約10億円の赤字を4億円ほど圧縮できる見通しだ」と話した。

運行期間も4月下旬から10月末までを想定している。ジェットフォイルに変更することで、運航経費や修繕費用のほか、人員も減らせるとしている。運賃については、現状の新潟・両津航路よりも距離が長いため、通常なら料金は高くなるが、尾﨑社長は「小木・直江津航路は観光客が多いため、柔軟な対応が必要だ」との考えを示した。

佐渡汽船株式会社の尾﨑弘明代表取締役社長

一方、会長を務める新潟県交通政策局の田中昌直局長は「ジェットフォイルの導入は、改善効果を見極める必要がある。メリットとしては時間が短くなり、佐渡での滞在時間が長くなること。県としては、ジェットフォイルに変えて、経営改善するのもひとつの選択肢と考えている。赤字を縮小して維持していくのが基本線。状況は厳しいので、県としては安定した航路の確保に向けて必要な対応を行っていく」と話した。

会長を務める新潟県交通政策局の田中晶直局長

一方、渡辺竜五佐渡市長が同日、小木・直江津航路の就航船舶変更に関するコメントを発表した。

「本日、県庁で開催された佐渡航路確保維持改善協議会で小木・直江津航路に就航する高速カーフェリー『あかね』に替えて、ジェットフォイルを就航させる経営改善方針を佐渡汽船から説明があったと聞いております。

佐渡と本土を結ぶ海上国道にも指定された生活航路でもあり、引き続きこの2航路を維持するべくものと考えております。

一方、輸送人員の減少や輸送コストの増加等に伴い慢性的な赤字を抱える小木・直江津航路は抜本的な見直しせざるを得ない状況になっていることも事実であり、今後、佐渡航路確保維持改善協議会で十分な議論を交わしていくべきものと考えております。

また、本航路の収支以外にも多くの改善項目が示されていますので、関係者と共に佐渡汽船の経営全体を含めしっかりと議論しながら、今後の対策を考えて行く必要があると認識しております」

 



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