新潟県上越市の百年料亭「宇喜世」で食事をして市内で体験ができるツアー客を募集

宇喜世の北門

大島グループ観光事業開発室(新潟県上越市)は、上越市にある同グループの百年料亭「宇喜世」で食事をして、市内で様々な体験ができるツアー客を募集している。スタートは今月27日からで、最終のコースは11月4日まで。

「百年料亭の食事と歴史・文化体験ツアー」と題し、全部で13コースある。上越市内の百年酒蔵「武蔵野酒造」や創業400年の老舗あめや「高橋孫左衛門商店」を歩いてまわったり、日本ワインぶどうの父・川上善兵衛創業の「岩の原葡萄園」、名家「林富永邸」をタクシーで廻ったりするもの。

武蔵野酒造

さらには、盲目女性の旅芸人、日本初の瞽女(ごぜ)資料館での語り部による見学や、伝統工芸アート「組子コースター造りや手作りレースのバテンレース創作体験などもコースに入っており、大島グループ観光事業開発室の平山公明室長は「上越高田ならでは新しい発見があり、各コース多彩な専門人材により五感に響く体験を受けられる」と話す。

上越市出身で元東大名誉教授の坂口謹一郎博士の「香り高き楽縫庵と酒づくりの里・坂口記念館」や豪農の館・保阪邸など5つのタクシー利用コースは、新潟県の宿泊キャンペーン「つなぐ、にいがた。」県内日帰り旅行商品キャンペーン対象商品となる。出発日が早い順に3,000円のキャッシュバックとなる(県の予算枠上限に達し次第、終了)。

大島グループ観光事業開発室は、昨夏から東京都やアジアを中心としたインバウンドへの取り組みを行ってきた。昨年7月には中国のインフルエンサーを呼び、瞽女や着物の着付け体験をしてもらったほか、昨秋には妙高市のロッテアライリゾートとの連携によりアメリカのテレビ局が宇喜世に取材に訪れたという。

また、東京都から大手印刷会社や官僚も宇喜世に視察に訪れて来ており、持続可能な開発目標を表すSDGsの研修の場としても評価を受けたという。平山室長は「現在はBtoCが多いが、今後はこうしたBtoBの需要も取り込んでいきたい」と話す。

平山室長は「今回の13コースのターゲットは、当面は国内需要を狙っており、県内のほか上越エリアに隣接する長野県や富山県などの県外を含めた観光客の取り込みを狙っている。また、インバウンドはアフターコロナを見据え、今から準備している」と話していた。

料金はコースにより、1万円から1万8000円(税込み)。申し込み・問い合わせは、平山室長(080-7137-6063)、または㈱バーツプロダクションかなえる旅行社・佐藤(090-1433-2443)まで。コース内容詳は宇喜世のホームページを参照のこと。

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