【特集】なぜ新潟県内では冬から春にかけて花火が打ち上がるのか?


今年3月からゴールデンウイークにかけて、新潟県十日町市、新潟県津南町、新潟県糸魚川市、新潟県小千谷市で花火が打ち上がった。この地域はいずれも雪が多いところだが、なぜ天候により中止のリスクが高い春先に花火を打ち上げるのか。一方、ひところは花火イコール夏のイメージが強かったが、最近は雪と花火というのが多い。これは一体なぜなのか。各自治体などに聞いた。

 

冬に花火はなぜ?

津南町は3月19日に開催した「第46回つなん雪まつり」において、津南町「川の展望台」で花火を打ち上げた。花火はスターマインや尺玉などを打ち上げ、津南町民は春の訪れを告げる花火を楽しんだ。

津南町観光局によると、毎年3月に開催する「つなん雪まつり」で花火を打ち上げるようになったのは5年ほど前から。「つなん雪まつり」はメイン会場のニュー・グリーンピア津南(新潟県津南町)で、スカイランタンのイベントを行うなど盛り上がりをみせていたが、町民から「メイン会場だけではなく、まちの中でもお祭りを楽しみたい」という声があったことから、打ち上げ花火を始めたという。

しかし、2020年と2021年は新型コロナウイルスの影響で「つなん雪まつり」は開催中止。3年ぶりの開催となった今年は、花火の打ち上げ場所を初めて「川の展望台」で実施した。コロナ感染の対策を考慮するとともに、町の中からも外からも良く見える場所として選定したという。

新潟県十日町市では、3月の花火が十日町市観光協会の主催する「大地の芸術祭の里」のプログラムの一環として、冬のメインイベントとして恒常的に行われている。注目すべきは三尺玉と、自然美と花火が織りなすストーリー性の高い「ミュージックスターマイン」だ。

コロナ禍の中で、停滞を余儀なくされた計画は現在進行形で次のステップに入ろうとしている。また、雪国の保存食や御膳を出すなど消費に関するコンテンツも多様に発信している。3,000万円以上もの予算を使った大規模な花火イベントのため、世界に向けても発信していきたいとしている。

「今後、ツアー展開も含めて大きく盛り上げていきたい。冬期間の毎週土曜日、日曜日に観光客が来てもらえるように注力していきたい」と担当者は語っていた。

 

こどもの日に打ち上げも

一方、新潟県糸魚川市では、民間団体の糸魚川元気花火の会が5日、花火駅伝という全国各地で実施されるイベントに糸魚川市が後援する形で花火大会を実施した。

花火駅伝は、「花火の力で日本中を元気にする」というコンセプトで、5日のこどもの日に合わせて行われた。

また、新潟県小千谷市では、有限会社小千谷煙火興業(新潟県小千谷市)がこどもの日の5日、新型コロナウイルスの影響を受ける子どもたちを元気づけようと、一般から協力金を募り、市内で花火300発を打ち上げた。

これは「すまいる☆ちるどれんぷろじぇくと」という企画で、新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた2年前に始め、今年で3回目。今年は、新たな企画として協力金の2割をフードバンクおぢやに寄付した。「国内でも相対的貧困が多いことを知り、何か協力できないかと思い、フードバンクおぢやへの寄付を企画した」(同社)と話していた。

なお、同社では5日、十日町市のあてま高原リゾートベルナティオでも花火を打ち上げたという。

冬に行なわれる花火は、特に近年は雪まつりの一環としてということが分かった。また、春の花火はこどもの日に合わせたイベントとして行われたものだった。特に、津南町と十日町市は雪を観光にする地域だが、今後は冬のメインイベントとして花火を実施していくという。最近は花火と言っても夏だけのイメージではなくなってきているようだ。

3月に実施された十日町市の花火



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