白井裕一のコラム「渚にて」 第一回「ご挨拶と導入を兼ねて」


白井裕一
派遣会社員のブロガー。
1971年東京都生まれ。
日本大学農獣医学部林学科卒。
会社員として働きながら、ボランティア活動に参加。
政治、宗教、芸術、歴史に興味が有り、素人なりにいろいろと調べて分析することを楽しむ。
なお、現在、ブログは休止中。

今回、「にいがた経済新聞」から、「コラムを連載してください」との、お話しをいただきました。
自分は、私立大学の農学部林学科を卒業し、会社員として働いて来ました。
ですから、系統だった学問を修めた訳ではありません。
しかし、素人ながらも、政治や宗教や芸術、歴史についていろいろと調べて分析することを楽しんで参りました。
そこで、この「にいがた経済新聞」をお読みになっておられる皆様と同じように、社会の一員として実作業に尽力している一人の「仲間」の思索として楽しんでもらえれば有難いと考えております。
自分は、皆様に教えたり、指導したりするだけの「何もの」も持ち合わせてはいないように感じております。
ですから、皆様と共に我々の「課題」に向き合い、取り組むための「出会いの場」として、この「コラム」が活用出来るようにして参りたいと考えております。

表題は「渚にて」とさせていただきました。
本当は「時評」といった語句が入った方が良いのかもしれませんが、自分としてはなるべく多彩な話題を皆様にご提供したいと考えまして、敢えて、抽象的な表題にさせていただきました。
「渚」(なぎさ)とは、「波打ち際」のことです。
海と浜辺との「境界」にあたります。
考えてみれば、現在の我々は、様々な点で「境界」線上に位置しているように感じます。
昨年、「御代替わり」で、「平成」から「令和」に改まりました。
そして、今年は、東京に於いて、オリンピック・パラリンピックが開催される「はず」でした。
しかしながら、中華人民共和国武漢市から蔓延した「新型コロナウイルス」の感染が、世界中を覆い尽くしてしまいました。
我々の日常生活は一変し、昨年までの予定行程表は全く意味を失ってしまいました。
また、昨年から消費税増税の悪影響を抑制するために「電子マネー」のポイント付与制度が期限付きで今年6月まで実施されました。
つまり、紙幣や硬貨といった現金ではない、「電子マネー」が我々の日常生活に浸透して来たのです。
既に、「口座振り込み」や「口座引き落とし」というかたちで、我々の現金は「データ」として利用されていましたが、「電子マネー」の普及によって、貨幣とは「データ」に過ぎない、という認識がより深まっていくでしょう。
まさに、今、我々は「渚」にたたずみながら、今まで歩んで来た陸地の果てに到達したことを覚悟しなければいけません。
そして、目の前の海に、どう向き合い、どのように行動していくべきかを考えなければいけないと思います。
海は、新たな出会いと富をもたらす恵みの源です。
例えば、「新潟」の街は、信濃川という大河と日本海という海が出会った場所に誕生した街です。
それこそ、限りなく海に接することで海と川からの恵みによって育まれた街です。
ただ、一方で、海は荒れて船を沈め、川は暴れて多くの田畑や人畜を損ないました。
今でこそ、信濃川の河川敷は立派な土地に生まれ変わりましたが、「土地改良」がなされるまでは、胸まで浸かる湿地帯でした。

信濃川(新潟市中央区)

あの青く澄んだ海の水面と、嵐で荒れ狂う怒涛と、そのいずれもが同じ海の姿です。
今、我々が時代の「渚」にたたずんだ時、目の前に広がる海は、果たして吉凶、禍福、どちらをもたらしてくれるのでしょうか?
結論から言えば、多分、両方でしょう。
ただ、それゆえに、我々は与えられた福徳を最大限に享受するように努力し、逆に迫り来る災厄に対しては全力で回避するように、意識し、思考し、行動しなくてはなりません。
時間の流れは不可逆であります。
ためらい(躊躇)からは何も生まれてこないでしょう。
いずれ漕ぎ出していかなくてはならない海ならば、その準備を性根を据えて行わなくてはいけないのだと思います。

奇しくも、約7年8か月も続いた第二次安倍晋三政権が終ろうとしています。(9月5日現在)
持病の悪化のため、という辞任表明でしたが、それこそ、今年の春の段階では全く予期出来ない状況でした。
様々な点で、「区切り」を迎えるこの時期に、自分にとって皆様と「出会う」機会をいただけたことを、心より感謝申し上げます。

最後に、SF愛好家ならば、「渚にて」という表題から、かつて映画化もされた海外SF小説を思い出されるでしょう。
でも、自分は「楽観主義者」です。
あのSF小説のような悲しい結末に至らないように、これから皆様と共に、いろいろと考えて参りたいと思います。

今回は短いですが、ご挨拶と導入を兼ねて、「ですます」調で書かせていただきました。
次回は、もっと皆様に読み応えの有る文章をご提供出来ますように頑張ります。
どうか、宜しくお願い申し上げます。

(第1回)了



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