前回選挙同様に三つ巴の争いの公算、6月19日投開票の新潟県津南町長選挙
6月19日投開票の新潟県津南町長選挙は、現職の桑原悠氏(35歳)、新人で津南町前副町長の小野塚均(ひとし)氏(66歳)、新人で元津南町議会議員の藤木正喜氏(67歳)の3人が立候補を表明しており、4年前の前回選挙同様に三つ巴の争いとなる公算が大きい。
桑原氏は医療、農業のほか、子育てなどに力を入れる。医療では任期の4年間で町立津南病院の経営改善を進めたほか、農業では米や園芸で付加価値の高い農業を推進した。
桑原氏は2009年早稲田大学社会科学部卒業、2012年東京大学公共政策大学院修了。2011年津南町議会議員選挙に出馬し、初当選。2018年津南町長選挙に当選した。
新人で津南町前副町長の小野塚均氏は、雪対策や農業の活性化、公共事業の導入などを訴える。4年間の桑原町政については、「町長の説明責任が果たされていない」と評する。
小野塚氏は1974年新潟県立十日町高等学校を卒業後、1974年4月に津南町役場に入庁。その後、総務課長などを経て、2016年3月に津南町役場を定年退職。その後2016年7月に津南町副町長に就任し、2020年に副町長を任期満了で退任した。
新人で元津南町議会議員の藤木正喜氏は、東京都中央区との災害協定締結などを打ち出している。
藤木氏は1973年新潟県立十日町実業高等学校農業科を卒業後、農業に従事。2007年に津南町議会議員に当選し、2011年に議員を辞職した。その後、専業農家としてハウスでミニトマトなどを栽培している。
また、2021年に2度の入札不落で一旦保留となっていた3園統合による町立ひまわり保育園の増築工事について、津南町は2022年度も引き続き検討していくとしている。しかし、保育園の統合で通園が遠くなるなどの理由で、野党議員による町民対象の署名活動が行われるなど、賛否両論がある。
保育園の統合問題について、桑原氏は「2回の入札不調になどより、保育園の規模を見直す」としているが、小野塚氏は「子供の育ちを第一に考える。保育園は白紙にする」と話す。藤木氏も反対の立場を取っている。